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アイス市場が「冬」商戦で夏以上に盛り上がる理由

週刊ダイヤモンド編集部
2015年11月30日
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コンビニの出店加速で、ケーキなどのスイーツとも競合し始めたことから、デザート需要に応えるアイスの新商品が増えてきた Photo by Hidekazu Izumi

 市場の長期低迷に悩む食品業界の中で、隠れた有望カテゴリーがある。はやりの「健康」でも「栄養」でもない。アイスクリーム市場だ。

 アイス市場は、東日本大震災のあった2011年を除けば、ここ10年は成長トレンドにある。市場規模は、05年の3533億円から14年の4369億円へと、実に1.2倍に拡大しているのだ。

 その背景には、コンビニエンスストアの出店加速に伴い、アイス売り場の面積拡大がある。

 アイスメーカー大手のロッテや江崎グリコは、この恩恵にあずかり売り上げを年々拡大。グリコのアイスの売上高は10年の634億円から14年の738億円まで、5年間で2割アップした。

 そして、今、業界で注目を集めているのが冬季限定の「冬アイス」だ。火付け役は、プレミアムアイスの「ハーゲンダッツ」で、約10年前にさかのぼる。近年は、国内大手メーカーも追随し、冬季限定商品の開発に余念がない。

 冬商戦の過熱ぶりは著しく、「近年のアイス売り場争奪戦は、夏よりもむしろ冬の方が激しい」(大手コンビニバイヤー)というほどである。

 一般的には、食品業界全体では上半期(4~9月)と下半期(10~3月)の売上高構成比は7:3なのに対して、アイスの商品数の構成比は5:3。冬の比重が他のカテゴリーより高いことからも、冬商戦の激化ぶりが分かろうというものだ。

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