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外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣
【第13回】 2015年12月4日
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竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

「男性力」を上げる 女性を悦ばせる体のつくり方

 最近注目されている「男性更年期」。40代以上の話かと思いきや、20代や30代でもなるのだという。自分ではまだまだイケてると思っていても、徐々に忍び寄っているのかもしれない。男として勢いがなくなると、恋愛でも仕事でも女性からソッポを向かれてしまう。男性にとって由々しき事態を防ぐにはどうすればいいのか、その答えが「食事+ヨガ」である。(取材・構成:大畠利恵、トレーナー:金井俊希、ヨガ写真:宇佐見利明)

男性更年期は多忙なビジネスマンほどなりやすい

 皆さんは、最近以下のような症状に悩まされていませんか。

・最近元気が出ない

・イライラすることが多い

・疲れやすくなった

・階段を上るのがツライ

・記憶力や集中力が衰えてきた

・性欲が低下した

・よく眠れない

・発汗、ほてり、冷えがある

 これらの症状が多く当てはまるのなら、男性更年期かもしれません。

 更年期と聞くと、女性のように40代からというイメージがありますが、男性の場合は早くも20代からかかる人もいるのだとか。男性の身体が錆びるスピードは、意外と速いのです。

 ちょっとした症状が多いので、「眠ったら治る」「年のせいだ」と軽く考えてしまいがち。しかし、男性更年期はそのまま放っておくと、うつ病や睡眠障害になったり、メタボになる恐れもあるのです。

 男性更年期は、テストステロンという男性ホルモンが低下して起きるといわれています。

 そして、テストステロンを低下させる原因は、ストレスや睡眠不足、運動不足、過度な飲酒、喫煙、無理なダイエットなど。過度な情報を詰め込むのもよくないようです。

 つまり、多忙で優秀なビジネスマンほど男性更年期になる可能性が高いのです。

 男性更年期になったら恋愛にもやる気がなくなり、家庭で奥さんにも嫌われるかもしれません。そうなったら人生はつまらない。一流のビジネスマンは仕事だけで人生を消耗させるような生き方をしていません。プライベートも充実していますし、いくつになっても男性力は全開です。

 それなら、男性更年期を防ぐにはどうすればいいのか。ストレスも睡眠不足も運動不足も暴飲暴食も解消できるのが、ヨガです。一流ビジネスマンがヨガにハマっているのは理に適っているのです。

 

男性更年期を防ぐ食事

 さらに、ヨガに合わせて食事を改善すれば、男性ホルモンを増やすこともできます。疲労回復はニンニクが有名ですが、それだけでもダメ。バランスよく栄養のある食事をとらないと、男性力は回復できません。

稲垣慶子/管理栄養士 1986年9月30日 東京都出身。上智大学中退 華学園栄養専門学校管理栄養士科卒業。ハワイ島の現地高校での寮生活で、食事が身体や精神の健康と密接に関わることを実感し、栄養に興味を抱く。帰国後栄養学を学び管理栄養士の資格を取得。薬膳指導員として中国伝統医学の概念も取り入れた栄養指導を提供し、クリニックでの栄養指導も担当。当社ではアスリートの栄養管理を担当し、会員様ひとりひとりの目標に合わせカウンセリングを行う。

 私のスタジオでは会員さんに食事の指導も行っています。管理栄養士の稲垣慶子に、男性更年期を防ぐ食事について考えてもらいました。

 食事が自分の身体をつくっているのだと考えれば、食事を疎かにすることは、健康も仕事も恋愛もすべて疎かにしていることになります。一流の人たちが食生活に気を遣うのは、そこで人生のすべてが決まるからです。

 気になる症状に合わせて、食事を取り入れてみてください。

 

●ホルモンバランスを保つための食事

 東洋医学では、人間の身体には5つの臓器「肝、心、脾、肺、腎」があると考えられています。このうち、「腎」がホルモンをつかさどる場所。腎とは、腎臓のほか、生殖系統や排泄系統、内分泌系統も含んでいます。そこが衰えると老化につながるのです。

 腎を補うためには、黒い食材を食べるといいといわれています。

黒い食材:黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ひじき、黒米


●自律神経を整える食事

 ストレスが加わると自律神経は崩れやすくなり、交感神経が優位になって副交感神経が働かずに、不眠につながります。また、ストレスは体が酸化してしまうこともあります。そこで、抗酸化作用の高いビタミンAやビタミンCが多く含まれている食材が、自律神経を整えるためにおススメです。

 キャベツやレタスなどの色が薄い野菜より、ニンジンやカボチャ、ブロッコリーのように色が濃い野菜のほうが抗酸化作用はあります。「色が濃い野菜」をメインに食べるようにしましょう。

ビタミンA:緑黄色野菜、レバー(ただしとりすぎないこと)
ビタミンC:果物とパプリカ  *サラダに加えて毎食食べてもOK

 

●体力を回復させる食事

 これはプロのスポーツ選手にもよく指導しているのですが、疲労がたまってエネルギーが不足している状態なので、エネルギー源である炭水化物が大事になります。

 炭水化物も急に血糖値を上げると一時的なものになるので、ゆっくりエネルギーに変わっていくような食材がベストです。それには食べる順番も大事で、野菜を先に食べて食物繊維と一緒に炭水化物をとると、ゆっくりエネルギーに変わって体力を持続しやすくなります。 

 また、エネルギーを生み出す時にビタミンB1も必要です。

炭水化物:玄米(白米よりGI値〈血糖値の上昇率を表す指標〉が低い)、イモ類(ヤマイモは薬膳的にも元気が出るのでオススメ)
ビタミンB1:豚肉 (生姜焼きや鍋など、なるべくヘルシーなメニューがベスト)

 

●睡眠不足を解消する食事

 睡眠不足は自律神経のバランスと関係するので、自律神経を整える食事と基本的には同じです。それに加えて脳内でメラトニンという睡眠物質をつくれるように、アミノ酸「トリプトファン」を含む食材をとると、良質な睡眠をとれるようになるでしょう。

 また、不眠は東洋医学的に「心」の部分が乱れていると起きるといわれているので、心を落ち着かせる作用のある食材も適しています。

トリプトファンを含む食材:肉や魚全般、豆腐や納豆などの大豆製品
心を落ち着かせる作用のある食材:玄米、アーモンド、カキ、ジャスミン茶、紅茶、ワイン

 

●性欲を高める食事

 男性ホルモンを高めるのは、亜鉛の多い食材です。また、常に食欲が満たされていると性欲が湧いてこないので、腹八分目を心がけましょう。

亜鉛の多い食材:カキ、牛肉、ごま、松の実、豚レバー

 

●イライラを防止する食事

 イライラしている状態は不眠と同じように交感神経が高ぶっているので、心を落ち着かせる作用のある食材がいいでしょう。東洋医学的には気が滞っている状態なので、気を流すために柑橘系の果物がおススメです。

心を落ち着かせる作用の食材:セロリ、トマト、アロエ
気を流すための食材:グレープフルーツやオレンジなど(ジュースよりも加工されてない状態のものがいい)

 

自律神経のバランスを取る一番簡単なヨガ

 今回は、自律神経を調整するヨガのポーズをご紹介します。男性更年期にストレスや睡眠不足は大敵なので、疲れすぎてなかなか寝つけないときや、仕事の悩みが頭から離れないときなど、ぜひ試してみてください。

 寝転がって深い呼吸をするだけですが、ヨガではれっきとした「しかばねのポーズ」という呼び名があります。名前は、一度自分をリセットして、再生するという意味。ただ寝転がっているだけではあれこれ考えてしまい、気持ちをリセットできませんが、深い呼吸をしながら体の内側に意識を向けると、余計なことを考えなくなるのです。

 たいていのヨガのスタジオでは、最後はこのポーズで締めくくってヨガで動かした身体を休ませます。緊張をやわらげて疲労を回復させるなど、さまざまな効果があるので、多忙なビジネスマンはこのポーズだけでも毎晩続けると寝つきがよくなると思います。

(1)仰向けに寝転がり、両手の平を上に向け、腕は体から少し離して伸ばします。手の平を上に向けることで胸が開き、呼吸がしやすくなり、力が抜けやすくなります。両脚は肩幅程度に開きましょう。目は軽く閉じます。背中が床から浮いていると力が入っているので、全身の力を抜くよう意識してください。
(2)ゆっくりと鼻から息を吸い、吐くという呼吸を行いながら全身の力を抜き、体を大地に沈み込ませるようイメージします。5~15分ほど呼吸を続けているうちに、心が休まっていくのを感じるでしょう。
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竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

1979年3月26日神奈川県出身。早稲田大学大学院修了。アメリカシアトルでパーソナルトレーナー研修に参加。帰国後、フリーのパーソナルトレーナーを経て、都内パーソナルトレーニングジムでマネージャーパーソナルトレーナーとして、多くの著名人やスポーツ選手、芸能人の肉体改造に携わる。退社後、大手広告代理店に在籍し、街づくりなどのソーシャルメディアやイベントを担当。その後、独立し株式会社ポジティブを設立。会社経営の傍ら、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツマネジメントコースでスポーツビジネスを学び、スポーツ修士課程を修了。2011年5月西麻布にプライベートパーソナルトレーニングジム、デポルターレクラブをオープン。2014年よりデポルターレヨガを開始。経営者や外資系ビジネスマン、政治家、プロ野球選手、F1選手も通う人気のプログラムとなっている。


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(取材・構成:大畠利恵 ヨガトレーナー:金井俊希)

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