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「空き家」と「傾斜問題」で冷えた市場 価格上昇に「待った!」はかかるか?

週刊ダイヤモンド別冊『新築マンション・戸建て 住宅購入最新事情』発
最新情報【第1回】

「空き家」と「傾斜問題」で冷えた市場
価格上昇に「待った!」はかかるか?

著者・コラム紹介
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2015年は、前半が「空き家問題」、後半が「傾斜マンション問題」に揺れ、新築住宅市場が今ひとつ盛り上がりに欠けた年だった。「価格上昇傾向」も指摘されている中、2016年の住宅市況はいったい、どう動くのだろうか。

今は、新築マンションを
買うのに適した時期か?

 「今は、新築マンションを買っていい時期でしょうか。テレビではしょっちゅう空き家問題を取り上げていて、この先、住宅は余るとのこと。一方で傾斜マンション問題もさかんに報道されていて、危ない、危ないといっています」(2015年に結婚して新居を検討している品川区在住のM・Sさん)

 確かに、ニュースでは住宅に関する不安材料がひんぱんに取り上げられる。そうでなくとも雇用や社会保障、経済の低迷など、将来に不安を抱いている人は多い。

 住宅は、たぶん一生で一番大きな金額の買い物になる。だからこそ、誰もが失敗はしたくないと考える。

 そこで、これから真剣に住宅購入を考える人が頭に入れておいて欲しいのが、中長期的な「住宅市場の動き」だ。

 例えばリーマンショック前までは、首都圏で年間7万~9万戸の新築マンションが供給されていた。それが、2007年ごろから減速をはじめ、リーマンショックを受けて09年には供給が半減、4万戸を切る事態となった。

 そこから少し盛り返したものの、元には戻らず、15年の実績は再び落ち込んで4万戸を少し超えるか、場合によっては4万戸を切ると見られている。

 新築マンション市場は、年ごとに変動しながら、確実に小さくなりつつあるわけだ。日本の総人口が減り、少子化で若年層も減りつつある中で、これは当然、予測されること。

 しかし気になるのは15年供給がぐっと落ち込んでいる点だ。その背景に、人口減少とは別の問題が潜んでいないだろうか。

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