男のスメルマネジメント
症状別にみる健康管理術
【第6回】 2010年6月30日
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福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

加齢臭の予防効果も!?
いいことづくしの入浴タイム

 温かいお風呂は気持ちよいですね。入浴にはまず、温まる効果があります。温熱効果によって血の巡りはよくなり、その血液によって、全身の各部位に酸素や栄養分が豊富に届けられます。各部位で老廃物がたまっていると、疲労や痛み、筋肉のこりなどの原因になります。温熱効果で血行がよくなると、その老廃物がスムーズに運び去られます。

 お風呂の湯は40~42度が一般的。人間の体にとって40度前後の温かさが最もリラックスできるので、入浴は、リラックス効果も満点です。

 また、水圧によるマッサージ効果もあります。むくみが気になる足にも水圧がかかり、滞っていた血液循環やリンパの流れを促します。そのため、入浴後は、足のだるさや、肩や腰のこりや張りが解消されたりします。さらに、入浴中は水の浮力により体の重さが軽く、腕も脚も脱力できます。陸上では背部などの筋肉は常に緊張を強いられています。水中では、ずっと働き通しだった筋肉や関節が、力を抜いてホッとできるのです。

 肌の乾燥や、目やノドの乾きで不快なこともあります。浴室は湿気が充満し、乾いた体に自然に水分が与えられます。ですから、目が疲れたときもお風呂に入れば、いつのまにか目の違和感が消えています。ノドがイガイガするときも、お風呂のあとは楽になります。ドライアイ対策や、風邪予防にも入浴は効果的といえます。

 普段は乾燥している肌も入浴後はしっとり。入浴後すぐに化粧水で肌に水分を浸透させ、さらに美容液で水分保持、その上から乳液やクリームで覆って水分の蒸発を防げば、入浴は美肌作りにも効果的。

 入浴で汗をかくと、汗が出る管である汗腺を適度に鍛えておけます。汗腺は定期的に汗を出すと詰まりにくく、必要なときに汗がサラサラと出ます。このサラサラ汗はにおいが少なく、入浴によってにおわない汗をかく体に。

 ただし、寒いところから急に熱すぎる湯に入ると、血圧が上がり心臓に負担がかかる心配もあります。脱衣所も暖め、湯は熱くしすぎないなど注意して、お風呂タイムを上手に活用しましょう。


SPECIAL TOPICS

福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

慶大医学部卒。日本リハビリテーション医学学会専門医、日本東洋医学学会専門医、日本医師会認定産業医、健康スポーツ医。著作と講演を主に活動中。


症状別にみる健康管理術

日々の生活の中で体に異変を感じてもなかなか危機感を持たず、知らぬ間に進行していくケースがあります。トリビアなど含め、症状に合った健康管理術をサポートしていきます。

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