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勝てる経営者の「会計脳」

「経験則」や「勘」の判断を続ける企業経営は負ける

鹿島 章 [プライスウォーターハウスクーパース代表取締役]
【最終回】 2016年2月15日
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中国は「走っている」、韓国は「歩いている」、
日本は「止まっている」

 私は、30年にわたる会計士・会計コンサルタントとしての経験を踏まえ、経営管理や会計とそれに関連する情報を活用することでマーケットでの競争に勝つ確率を上げることができると考えています。

 欧米やアジアの優良企業で実現している経営管理システムは、トップマネジメントが経営判断の質を上げるために必要な情報を提供するという明確な目的意識のもとに構築されています。

 トップマネジメントは自分が的確な判断をタイムリーに行うために必要な情報を明確にし、それを要求しているのです。

 以前、日本企業向けのプロジェクトを一緒に行ったPwC韓国のメンバーは、韓国企業の経営スピードの“遅さ”に危機感を持っていました。

 「中国企業は走るスピードで経営を行っていて、韓国企業は歩くスピードで経営を行っている」

 そして、さらに、彼は言葉を続けました。

 「では日本企業はどうか? 止まっているように見える」

 それくらい、日本の経営スピードは遅いという認識を持たれているのです。

 グローバル競争で求められるスピードは今までの日本企業の常識とは異なるスピードです。この競争に負けないためには、経営層の「会計脳」のレベルアップを行い、自分たち自身で経営判断を素早く行っていくことが不可欠です。

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鹿島 章 [プライスウォーターハウスクーパース代表取締役]

大阪大学経済学部経営学科卒業。公認会計士。1985年、大手監査法人に入所。上場企業を中心に幅広い業種の監査業務に携わる。1995年、会計事務所系コンサルティング部門に移籍。アトランタ事務所ビジネスコンサルティング部門を経て、会計・経営管理分野の幅広いコンサルティングに従事し、2度の企業統合を経験している。2012年、プライスウォーターハウスクーパース株式会社常務取締役(コンサルティング部門代表)、2015年7月より、現職。

 


勝てる経営者の「会計脳」

自社の「数字」の分析が不得意な経営者も多いが、ここを経理部任せにし、実態を把握していないと、大きく経営判断を誤る可能性がある。数字の専門家ではない経営者でも「最低でもこれだけは押さえておくべき」というポイントを会計の専門家でもあるコンサルタントが解説。

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