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超ロジカル思考 発想トレーニング

スティーブ・ジョブズは「モノづくり」の何を変えたのか

高野研一 [コーン・フェリー・ヘイグループ 代表取締役社長]
【第4回】 2016年2月25日
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Photo:Reuters/Aflo

 今回登場いただくのは、スティーブ・ジョブズである。情報革命の中を勝ち上がってきたビジネスリーダーとして、最強の人物といえるだろう。ジョブズ亡き後も、アップルは世界で最も優れた企業、最も価値ある企業としてその名をとどろかせている。

 ジョブズは、マッキントッシュ・iPod・iPhone・iPadといった優れた製品を世に生み出したことで知られる。しかし、単に製品だけを見ていては、ジョブズの功績を過小評価してしまうことになろう。ジョブズが社会に及ぼした影響について、ここであなたにも考えてみてもらいたい。

【エクササイズ】
Q:ジョブズの登場によって、世の中がどう変わったのか考えてみてください。
Q:ジョブズが消費者の生活に及ぼした影響とはどのようなものでしょうか?

 どうだろう。イメージは広がっただろうか。

 ジョブズは「コンピュータ」「音楽」「モバイルコミュニケーション」の世界に、新しいモノの見方を提示したといえるだろう。IBMのメーンフレームとマッキントッシュ、CDプレーヤーとiPod、ガラケーとiPhoneを比べてみれば、それがユーザーのライフスタイルに及ぼした影響を実感できる。

iPhoneは携帯電話ではなく
全能感を味わわせる存在だった

 ジョブズが登場するまでは、コンピュータは企業の中枢で大量のデータ処理を行うものだった。ところが、ジョブズは一般の個人がコンピュータを使うようになる新しい世界観を最初に見出したのだ。しかも、コンピュータ言語を覚えて打ち込むのではなく、グラフィック・ユーザー・インターフェース上をマウスでクリックするだけで、自由自在にコンピュータを操作できるようになった。いまや、誰もがパソコンでインターネットやゲームを楽しんだり、買い物をしたり、スケジュール管理をするようになっている。パソコンがお店やテレビ、秘書に取って代わったのだ。

 ジョブズは、CDやDVDも不要にした。もはやCDをカバンに入れて持ち運んだり、部屋の中にラックをつくって並べる必要もなくなった。クラウド上にある無限の音楽や映画のライブラリーに、どこにいてもアクセスできるようになったのである。

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高野研一[コーン・フェリー・ヘイグループ 代表取締役社長]

たかの・けんいち/神戸大学経済学部、ロンドン・スクールズ・オブ・エコノミクス(MSc)、シカゴ大学ビジネススクール(MBA)卒。大手銀行でファンドマネジャーを経験した後、コンサルタントに転じ、マーサー・ジャパン取締役等などを経て現職。『超ロジカル思考』(日本経済新聞社)、『ビジネスリーダーの強化書』(日本経団連出版)、『勝ちグセで企業は強くなる』『グループ経営時代の人材マネジメント』(ともに東洋経済新報社)など著書多数。


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変化が激しく、先が見えない世界でビジネスを行う場合、ロジカルに最適解を求めようとしても出てこないことが往々にしてある。そうした「正解のない世界」を勝ち残ってきたビジネスの天才たちは、どのような能力を持っているのか。我々がロジックを超えた直観力を身につけるには、どうすればいいのか。

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