激しい環境変化の中をサバイバルできるビジネスリーダーとして今回取り上げたいのがグーグルの創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの二人である。

 この二人は、スタンフォード大学のコンピュータ・サイエンスの博士課程にいた頃に出会う。当時インターネットが普及し始めた時期で、ネット上に増殖していく膨大な量の情報をどう整理し、利用可能にしていくかというテーマで意気投合し、1998年にグーグルを立ち上げる。

 この二人のつくった検索エンジンのおかげで、いま我々はネット上にある情報の海に埋没せず、必要な情報だけを取ってくることが可能になった。文字情報だけではなく、グーグルアースやグーグルマップ、ユーチューブのように、画像や動画まで検索できるようになったのだ。

 この二人は、アップルのスティーブ・ジョブズやアマゾンのジェフ・ベゾスに比べると、あまり表に出ることがなく、目立たない存在ではあるが、情報革命の中で、これまで存在しなかった新しい世界を実現したという点では、ジョブズやベゾスに勝るとも劣らない。

 いや、人類史上において革命的な変化をもたらしたという観点から見ると、両者をはるかに上回っているかもしれない。ここでは、ペイジとブリンの二人が世の中にもたらした変化を見るために、次のエクササイズに取り組んでみてもらいたい。

【エクササイズ】
Q:グーグルの創業者であるペイジとブリンは、情報革命の寵児ともいえますが、グーグルの登場以前と以後とで、いったい我々の生活がどう変わったのでしょうか?
また、グーグルの登場が人類史上において「革命的」といえるのはなぜかについて考えてみてください。