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老後のお金クライシス! 深田晶恵

まだ間に合う!確定申告の医療費控除でありがちな思い込みに注意

深田晶恵
【第34回】 2016年3月9日
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がん保険から110万円受け取ったら、
医療費控除の対象にならない?

 昨年の秋、食事中に奥歯がポロリと折れた。かかりつけの歯科医に提示されたいくつかの選択肢から、折れた歯はインプラントで再建することになり、その費用は約40万円。不測の出費としては大きく、歯だけでなく私の懐も痛んだ。

 10万円を超える医療費なので、医療費控除で税金の戻りを期待しようと気を取り直すことにした。医療費控除の計算式は、次の通り。

 同一生計の家族の医療費もまとめることができるので、同居の義父、義母、夫の医療費も合わせて計算してみると、40万円以上の医療費になる。足切り額の10万円を引いても控除額は30万円以上。節税効果はそこそこある!とニヤリとしながら皮算用していたら、義母が乳がんになり、手術のために入院することになった。

 医療費控除を受けるには、図①にあるように「保険などで補てんされる金額」があれば、支払った医療費の総額から差し引かなくてはならない。具体的には、生命保険契約などで支給される入院給付金や手術給付金、健康保険から支給される高額療養費や出産育児一時金などである。

 義母はがん保険に入っていたので、保険会社からがん診断給付金と入院給付金を合わせて110万円受けとった。結果、わが家の昨年の医療費と給付金の内訳は次の通り。さて、わが家は医療費控除を受けることができるだろうか?

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深田晶恵 

ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。

1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も 好評。

主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。
1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。18年間で受けた相談は3500件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、ダイヤモンド・オンライン等でマネーコラムを連載中。
主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』『投資で失敗したくないと思ったらまず、読む本』、『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


老後のお金クライシス! 深田晶恵

「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。

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