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実践ミャンマー進出戦略立案マニュアル
【第4回】 2016年3月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
杉田浩一 [株式会社アジア戦略アドバイザリー 代表取締役],行方國雄 [TMI総合法律事務所ヤンゴンオフィス代表]

ミャンマー進出における8つのリスクとは?

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ミャンマーに進出すれば、未開の大市場や、優秀で安価な労働資源が待っているかのような論調が、マスコミをにぎわしている。その一方で、ミャンマー進出を決定したとの報道があった日系企業で、いまだに進出に至っていない企業も多い。今回はミャンマー進出におけるリスクについて、述べていきたい。

ミャンマー進出における難しさとは何か?

 前回の連載では、ミャンマーが注目される理由の7番目に、「投資環境の整備が進み始めたこと」を挙げた。裏を返せば、それだけ進出におけるハードルが今まで高かったことを意味する。実際、ミャンマー進出はそんなに甘くはない。進出計画立案においては、現地の魅力度以上に、現地のリスクを知らなければならない。では、何が進出における難しさなのだろうか。

 図表1-16は、ミャンマーにおいてのビジネスリスクに対するアンケート調査だ。最も多かったビジネス上のリスクは、「インフラが未整備」である点で、なんと回答者の53.9%がそう指摘している。ちなみに、この調査において次にこの点を指摘している国がカンボジアやインドで、その割合がそれぞれ44.9%、44.8%であることから比較すると、いかに深刻にこの問題をとらえているかが見えてくる。

 次に多い点が、「法制度が未整備、運用に問題あり」との点で、32.6%が指摘している。続いて、「関連産業が集積・発展していない」が23.3%、「政情リスクや社会情勢・治安に問題あり」が21.8%で続いている。
 それでは、リスクについて、それぞれ具体的に説明しよう。

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杉田浩一 [株式会社アジア戦略アドバイザリー 代表取締役]

すぎた こういち/カリフォルニア大学サンタバーバラ校物理学及び生物学部卒。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)経済学修士課程卒。15年間にわたり複数の外資系投資銀行にて、海外進出戦略立案サポートや、M&Aアドバイザリーをはじめとするコーポレートファイナンス業務に携わる。2000年から2009年まで、UBS証券会社投資銀行本部M&Aアドバイザリーチームに在籍し、数多くのM&A案件においてアドバイザーを務める。また、2009年から2012年まで、米系投資銀行のフーリハン・ローキーにて、在日副代表を務める傍ら東南アジアにおけるM&Aアドバイザリー業務に従事。2012年に、東南アジアでのM&Aアドバイザリー及び業界調査を主要業務とする株式会社アジア戦略アドバイザリーを創業。よりリスク度の高い東南アジア案件において、質の高いアドバイザリーサービスの提供を目指してASEAN各国での案件を遂行中。特に、現地の主要財閥との直接の関係を生かし、日系企業と現地企業間の資本・業務提携をサポートしている。ミャンマーにおいては、大手事業会社、総合商社、金融機関等の進出戦略立案及びその実行サポートに携わる一方で、2012年よりダイヤモンド・オンライン(Diamond Online)にて、3年間にわたり人気コラム『ミャンマー その投資ブームは本物か』『海外戦略アドバイザー杉田浩一が徹底解説 ミャンマービジネス最前線』を連載。

行方國雄(なめかた・くにお) [TMI総合法律事務所ヤンゴンオフィス代表]

弁護士/ニューヨーク州弁護士/TMI総合法律事務所 パートナー/TMI総合法律事務所ヤンゴンオフィス代表。東京大学法学部卒。ミシガン大学ロースクール(LLM)卒。東京大学法科大学院客員教授(2007年4月~2010年3月) 主な取り扱い分野としては、一般企業法務、M&A、株式公開支援、海外進出支援、国際訴訟・仲裁等がある。2012年10月に、日本の法律事務所としては初めてミャンマーにオフィスを開設し、その代表を務め現在に至る。2013年7月より、経済産業省及び日本貿易振興機構(JETRO)が実施する「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム事業」の現地支援プラットフォーム・コーディネーターも務めている。 ミャンマー法に関連した論文としては、以下のようなものがある。 2016年1月「緊急特別レポート 重要法令草案などに見るミャンマー法務の現在と将来」(The Lawyers) 2014年6月「2013年度ミャンマー連邦共和国法制度調査報告書」(法務省) 2014年6月「アジア諸国における商号の保護(その2)」(知財管理) 2014年5月「ミャンマー新経済特区法の概要」(旬刊商事法務) 2014年2月「債権回収に関するアジア各国の法制度」(金融法務事情) 2013年10月「ミャンマーにおけるM&A」(MARR)


実践ミャンマー進出戦略立案マニュアル

ミャンマーにいつ進出し、何を進出対象にすべきか。どのように進出すべきなのか、現地に精通した著者が進出の実態とコツを徹底解説します!数多くの業種の進出企業や現地企業にインタビューを実施し、実際の進出リスクや現場で起こる困難等、ありのままにお伝えします。

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