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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

固定電話が主役だった時代は何が良かったか

相手と話すシナリオを何度も考えた理由

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第99回】 2016年5月9日
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電話番号は機密事項
さながらだった 

 マーケティングの業界でも「IoT」(Internet of Things、モノのインターネット)が話題になることが多くなってきました。例えば、家電製品などもインターネットにつながることでモノ同士が相互通信し、計測や監視、制御などが遠隔で行えるようになります。

 モノ同士をリアルタイムでつなぐのがIoTならば、私は、最初に人同士を遠隔でリアルタイムにつないだのは、携帯電話ではないかと思うのです。 

携帯電話のなかった頃、相手の電話番号を聞き出すことはとても困難だった・・・ Fotolia_81707378

 たしかに、インターネットによって世の中のあらゆるシステムが大きく変化した衝撃はすさまじいものがありましたが、それにも増して、携帯電話は人間の生活習慣をドラスティックに変えてしまったと言ってよいのではないでしょうか。

 従来、携帯電話の端末はレンタルのみだったのが、1994年の売り切り制導入により一気に普及が拡大しました。

 当時30歳の私は初めて携帯電話を手にし、以来、今日に至るまで生活や仕事から携帯電話がなくなってしまうことなど、到底考えられないほどお世話になりっぱなしの日々を送っています。

 そんな中、最近ふと「もし、大学生の時に携帯電話を持っていたらどうだっただろう」と考えることがあります。

 毎週のように、色々な大学の女子との合コンに精を出していたあの頃。気の合う女性と出会うとすぐさま電話番号を聞き出そうと行動を起こすのですが、もちろん、電話番号といえば自宅の番号、いわゆる「固定電話」の番号でした。

 自宅で家族と共通の電話番号しかない場合、女性はそう簡単に番号を教えてくれるものではありません。電話番号は、機密事項さながらです。運よく電話番号を聞き出して、やっとの思いでデートまでこぎつけたとしても、交通事情や思いがけない急用が入って約束の時間に大幅に遅れてしまえば一貫の終わり。

 待ち合わせ場所に着いた時には、すでに彼女はいなくなっていた、なんていうことは何度となくありました。駅の西口と東口を間違えて、時間通りに着いていたのに、結局相手に出会えず終いなんていうこともありました。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

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