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“ガレージ精神”がマイクロソフトを救う!?
大企業病打破を目指した「放課後ものづくり」

大河原克行
【第115回】 2016年5月17日
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口先だけの提案は
もういらない

米マイクロソフト本社キャンパスの27号棟がGarageプロジェクトの拠点となっている
Photo by Katsuyuki Ohkawara

 米マイクロソフトは、2009年から、「Garageプロジェクト」と呼ばれる取り組みを開始している。

 ガレージからスタートしたベンチャー企業が、成功を収めたものの、大企業化するのに伴いベンチャー精神を失い、ユニークな製品やサービスが創出されなくなるといった、負のサイクルに陥るケースは稀なことではない。

 創業から41年を経過し、全世界で約12万人の社員数を誇るマイクロソフトも、そうした危機に陥ろうとした時期があったといえる。Garageプロジェクトは、その名の通り、ガレージから発生したベンチャーが持つ精神を、大企業となったマイクロソフトのなかに息づかせるための取り組みだといっていいだろう。

 Garageプロジェクトのモットーは、「doers. not talkers.」。口先だけの提案でなく、アイデアを現実のものにするのが、Garageプロジェクトの基本姿勢。まさにベンチャー企業の精神そのものだ。

 現在、Garageプロジェクトは、45のテーマにおいて、全世界1万人以上のマイクロソフト社員が参加している。

 基本的には、勤務時間以外の時間を利用しながら、社員が興味を持ったアイデアを実現することを支援するものだ。

 プロジェクトのテーマ対象は、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを問わない。また、Windowsプラットフォームに限定するものではなく、iOSでも、Androidでも、Linux環境でも構わない。センサー技術やロボティクス技術を活用したものも少なくないという。

 開発した製品やサービスは、マーケットプレイスで公開され、社内外のフィードバックを得ながら、さらに改良を加えるといったことが行われている。完成した製品や技術は、実際の製品に、機能のひとつとして取り入れられる場合もある。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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