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腎臓は生体調節の見えざる神の手
慢性腎臓病(CKD)が急増

監修 渡辺 毅
(福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝学内科学講座教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第8回】

健康診断でたんぱく尿を指摘される人は少なくない。これは自覚症状がなくても「隠れ腎臓病」(CKD)の可能性が大。放置すると、10~15%が10年で透析まで進んでしまう。糖尿病や高血圧、喫煙があると、その危険も数十倍だ。

 定期健診でたんぱく尿が出たNさん、47歳。要再検査だが、面倒でほったらかしたまま。気になってはいるのだが。

 健診でたんぱく尿を指摘されても、診察を受ける人は半数以下にとどまり、残りは「たいした異常ではない」と放っておくそうだ。尿たんぱく陽性の時点で「隠れ腎臓病」の可能性大なのだが、これといった自覚症状がないので、忙しさに取り紛れてしまうらしい。

 確かに「腎臓の病気」といわれても、いま一つピンとこない。原因や病態が複雑で、専門家でもひと口に説明するのは難しい。そこで2002年、単純明快なCKD(Chronic Kidney Disease)という世界基準の概念がつくられた。日本では慢性腎臓病と訳され、原因が何であれ、たんぱく尿が認められるか、腎機能が健康時の60%以下の状態が3カ月以上続く場合を指す。放置すると健康人の数倍のスピードで腎機能が悪化し、腎不全から透析へと至る。尿たんぱくが指摘された人が透析まで進む確率は10年で10~15%。糖尿病、高血圧、喫煙が重なると、危険性は何十倍にも跳ね上がる。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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