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40代からの人生の折り返し方 野田稔

「50手前で後輩に抜かれた」嫉妬に苦悩する男性社員の進むべき道

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第31回】 2016年6月6日
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 誌上キャリアカウンセリングにご投稿いただいた皆さま、ありがとうございます。今回は、その中からまず一通のお便りを紹介し、私の意見を述べさせてもらいたいと思います。もちろん匿名ですが、まずはその内容を、ほぼそのままを掲載させていただきます。

『「男の嫉妬」は50代でピークに達する』
――記事を読みました

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出世競争に一度負けると、なかなか這い上がるのは難しいのがサラリーマンの世界です

 管理職昇進の40歳手前から、人事の差をつけられ、50歳手前の現時点で後輩にまで抜かれています。記事のとおり、嫉妬、自己嫌悪、絶望で心焼かれる日々を過ごしています。自分自身は頑張っていたつもりですが、上からは認められません。

 想像の域ですが、仕事の能力云々より、好き嫌いで峻別されたのだと思います。

 出世競争で負ける前までは、あまり人間関係で悩むことはありませんでしたが、自分の評価が下がり、会社での価値が薄くなるごとに他人からの評価が怖くなり、会社の人間関係の輪から自然と離れていくようになりました。

 一度負けると捲土重来、逆転劇など難しく、この先会社に居続ける限り負け戦を強いられるのは確実です。

 このまま負けてはいられぬ思いで野田さん、伊藤さんが書いた「あなたは、今の仕事をするためだけに生まれてきたのですか」―48歳からはじめるセカンドキャリア読本を読ませていただきました。転職で自分の価値を高める事例を拝見し、いつかは自分にも同じような好機が来ることを信じていますが残念ながら、まだチャンスはめぐってきません。

 とりあえず今、自分にできること、将来仕事に役立つ知識(経営、コンピュータプログラミング、英語)を学び直しています。転職は簡単に見つからないと思うので、自分自身の力だけで金を稼げるよう、投資の研究も続けています。

 ただ、具体的な希望を見いだせぬまま、うつ病のような精神状態でこの先、どこまで歯を食いしばって耐えられるかわかりません。家族が寝静まり、眠れぬ夜に死んでしまったほうが楽だと思い始め、自殺についてスマホで検索してしまうことも多々あります。

 同じような心中の人も少なからずいると思います。何かご助言いただければ幸いです。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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