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40代からの人生の折り返し方 野田稔

50代で「男の嫉妬」に狂わない人は40代をこう過ごす

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第29回】 2016年5月9日
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50代でピークに達する「男の嫉妬」。将来、嫉妬に苦しまないために40代までの過ごし方とは?

前回、「50代の男のキャリア上の嫉妬は激しい」ということを皆さんにお伝えした。

 もちろんこのコラムの読者には女性もいらっしゃる。女性も仕事上の嫉妬に苦しむことがあるだろう。ここでは「男の」としているが、もし自分に当てはまるところがあれば我が事として考えてみてほしい。

 今回は、幅広くキャリアや仕事の上で嫉妬をしないための心の処し方について考えてみたい。

 実はその答えは、至極当たり前のものだ。今いる会社で真っ向勝負をかける。決して逃げない、ということだ。勝負のかけ方には二つある。一つはセンター、つまり社長、CEO狙いの勝負。もう一つは、CFOなりCIOなり、いわゆるCXOの座を狙う勝負だ。

 最初に断っておくが、今回の記事は、CEOやCXOになるための方法論を説くものではない。あくまでも、その後の人生を嫉妬で苦しまないための努力についてのアドバイスである。将来の心のケアの方法論だと思ってほしい。

人事を尽くすなら、
たとえゴルフにだって挑戦したほうがいい

 50代で苦しまないために、40代をどう駆け抜けるべきか。そのための真っ向勝負のかけ方を考えたい。逃げた場合、言い訳は、他人にはできても、自分にはできないものだ。将来、「自分は逃げなかった」と自信を持てるようになることが大切だ。

 「人事を尽くして、天命を待つ」という言葉がある。至極当たり前の話だが、「逃げなかった」と納得するには、この言葉を実践することだと思う。天命を待つ心境になれれば、心は晴れやかで穏やかなはずだ。その結果がたとえ望み通りでないとしても、決して、後悔したり嫉妬したりはしなくて済む。

 では、「人事を尽くす」とはどういうことであろうか。

 たとえば、ゴルフを例にとってみよう。ゴルフ人口は昔に比べてかなり減った。読者の皆さんの中にも、ゴルフをしない人は少なくないだろう。

 実際、40代までならば、ゴルフをしないということ自体、あまり問題にはならないと思う。客先も自分と同じような年齢の人たちであるならば、付き合い上も支障ない。つまり、ゴルフをしないことが人付き合いの妨げになったり、情報収集力の欠如につながったりということはほとんどないはずだ。

 ところが50代になり役職が上がると、状況は一変する。今の日本のビジネス界にあって、(残念ながら)ゴルフは重要なコミュニケーション手段の一つであり続けている。

 かく言う私もついにここまでゴルフというものをしてこなかった。私のような仕事であると、目立ってマイナスを感じることはないので、後悔しているわけではないが、プラスが何もなかったことは事実だ。

 もちろん、ゴルフをしていたら人事を尽くしたことになるのかというと、それほどの話ではない。20代の頃から、好きでゴルフを熱心にやっていた人間を何人も知っている。では彼らが全員センターに上り詰めたか、上っている最中かと言えば、そんなことはない。必ずプラスがあるとは限らないのは当然だ。

 しかし、ゴルフをやることでもし少しでもプラスがあると感じるならば、その努力が実際に実る・実らないにかかわらず、やってみるべきではないだろうか。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

「40代からの人生の折り返し方 野田稔」

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