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クラウドを経営にどう生かすか

ITインフラ調達の常識を変える
アマゾンのクラウド戦略

【第2回】 2010年9月6日
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クラウド・コンピューティングのリーダー的な存在として知られるアマゾン。「スケール→コストダウン→スケール」というそのプラットフォーム戦略は明快だ。その利便性や低価格を武器に、エンタープライズ領域でも攻勢を強めている。アマゾンのクラウドを活用して、ビジネスを変えようとする日本企業も増えている。(この記事は、6月30日に開かれた「クラウド・コンピューティング戦略セミナー Part1~成功するクラウド導入のポイント~」での講演内容をまとめたものです)

スケールしてコストダウンの
循環が基本戦略

 クラウド・コンピューティングという言葉が生まれる前から、アマゾンはこのビジネスを立ち上げ発展させてきた。仮想サーバの「Amazon EC2」、ストレージの「Amazon S3」だけでなく、さまざまなサービスをネットワーク経由で提供。初期費用無料で、契約は不要、従量制課金という手軽さが個人と法人、両方のユーザーを引き付けている。

Amazon Data Services Japan マーケティングマネージャー 小島英揮氏

 Amazon Data Services Japanマーケティングマネージャーの小島英揮氏は同社の戦略をこう説明する。

 「クラウド・サービスだけでなく、アマゾンは倉庫や物流ネットワークなどのリソースも広く提供しています。多くの方々に使っていただくことで、アマゾンだけでは実現できないスケールを獲得できます。一取引当たりのコストを下げられるので、さらに多数のユーザーを集められる。すると、さらに大きなスケールを得られます。これが、私たちのプラットフォーム戦略の基本的な考え方です」

 こうして、アマゾンは巨大なITインフラを運用する企業となった。ただし、アマゾンのECとクラウド・サービスは、別の基盤上で動いているという。

 「アマゾンのEC事業で余ったリソースをクラウド用に流用しているというのは、一種の都市伝説。これらのIT基盤は別々になっており、共有しているのは運用ノウハウです。いまでは、クラウド・サービスのデータセンター利用のほうがEC事業のそれよりも大きい。ECのピーク時には、クラウド・サービスがリソースを貸しているというのが実態です」と小島氏は言う。

ビジネス・スピードの向上
トライ&エラーもしやすい

 サービス・メニューの多様化とともに、アマゾンは世界各地への地域的な拡大も進めている。アジアではシンガポールを含めて2ヵ所のデータセンターを設置する予定。日本市場に対しても、積極姿勢を示している。すでに多くの日本企業が、アマゾンのクラウド・サービスを使って大きな効果を上げているという。

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企業のおけるITの新たな活用法として一躍脚光を集めている「クラウド」。コスト削減効果や、高価なソフトウエアの部分・一時期利用が可能など、そのメリットが喧伝されていますが、導入に際しての注意点も当然あるはず。各ベンダーのサービス内容や、成功事例などを通して、経営の視点から見たクラウド活用法を紹介します。

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