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7つの知性を磨く田坂塾

地獄への道は、善意で敷き詰められている「集団的無責任社会」

田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]
【第5回】 2016年7月27日
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拙著、『知性を磨く』(光文社新書)では、21世紀には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が、「21世紀の変革リーダー」として活躍することを述べた。
この第5回の講義では、「ビジョン」に焦点を当て、拙著、『複雑系の知』(講談社・キンドル)や『まず、世界観を変えよ』(英治出版)において述べたテーマを取り上げよう。

「全員の連帯責任だ」や「関係者の共同責任だ」という言葉が安易に語られる組織や職場では、必ず、「集団的無責任状況」が生まれてくる

「集団的無責任社会」がやってくる

 今回のテーマは、

地獄への道は、善意で敷き詰められている「集団的無責任社会」。

 このテーマについて語ろう。

 誰もが感じていることであるが、現在の社会は、なぜ、これほど「企業不祥事」が多発するのだろうか?

 改めて例に挙げるまでもなく、東芝の不正会計問題、三菱自動車の燃費データ不正改竄問題、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅの点検漏れ問題など、問題が発覚した後、誰が考えても、「どうして、こんな大問題になる前に、誰かが、問題を指摘し、組織的な改善ができなかったのか?」との疑問が浮かぶ不祥事が多発している。

 こうした問題の詳細な分析は、他の優れた論説に譲りたいが、今回の田坂塾のテーマである、「これから社会がどうなっていくのか」という「ビジョン」の観点から見るならば、答えは明確である。

これから、現代の社会は、「集団的無責任社会」とでも呼ぶべきものに変わっていく。

 こう述べると、極論と思われる読者がいるかもしれないが、実は、現代の社会は、高度な「複雑系」(Complex System)としての性質を強めているため、こう表現せざるを得ない社会システムに変貌してきている。

 しかし、冒頭から、あまり難しい話は避け、この「集団的無責任社会」を象徴する、一つの寓話を紹介しよう。

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田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]

1951年生まれ。74年、東京大学卒業、81年、同大学院修了。工学博士(原子力工学)。87年、米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。同時に、米国パシフィックノースウェスト国立研究所客員研究員。90年、日本総合研究所の設立に参画。戦略取締役を務め、現在、同研究所フェロー。2000年、多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論を開講。同年、シンクタンク・ソフィアバンクを設立。代表に就任。2003年、社会起業家フォーラムを設立。代表に就任。2008年、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムのグローバル・アジェンダ・カウンシルのメンバーに就任。2010年、4人のノーベル平和賞受賞者が名誉会員を務める世界賢人会議・ブダペストクラブの日本代表に就任。2011年、東日本大震災に伴い、内閣官房参与に就任。原発事故対策、原子力行政改革、エネルギー政策転換に取り組む。2012年、民主主義の進化をめざすデモクラシー2.0イニシアティブの運動を開始。代表発起人を務める。2013年、全国から3000名を超える経営者やリーダーが集まる場、「田坂塾」を開塾。「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレベルの知性」を垂直統合した「スーパージェネラリスト」への成長をめざし、塾生とともに研鑽を続けている。著書は、知のパラダイム論、未来予測論、地球環境論、複雑系社会論、情報革命論、知識社会論、民主主義進化論、資本主義進化論、産業政策論、経営戦略論、マネジメント論、リーダーシップ論、戦略思考論、プロフェッショナル進化論、社会起業家論、社会的企業論、仕事論、人生論、詩的エッセイ、詩的寓話など、様々な分野において国内外で80冊余。(所感送付先:tasaka@hiroshitasaka.jp
◇主な著書 『知性を磨く - 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社) 2014
『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』(光文社)2015
『人間を磨く - 人間関係が好転する「こころの技法」』(光文社)2016

 


7つの知性を磨く田坂塾

多くの問題が山積する21世紀、目の前の現実を変革するために、我々は、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力という「7つのレベルの知性」を、垂直統合して身につけ、磨いていかなければならない。知性を磨き、使命を知り、悔いのない人生を生きるために、いま、我々は何を為すべきか。現代の知の巨人が語る。

「7つの知性を磨く田坂塾」

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