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原英次郎の「強い中堅企業はここが違う!」 トップに聞く逆境の経営道

イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊氏はじめ、
全国600社超から視察研修依頼が殺到!
人口4700人の温泉町で1日2万個のおはぎを売る
小さなスーパー「さいち」の秘密(後編)

夫婦二人三脚で築きあげた「心」の経営

原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]
【第22回】 2010年10月12日
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お彼岸の中日である9月23日(秋分の日)は、人出が鈍る雨だったにもかかわらず、「主婦の店 さいち」(社名は株式会社・佐市、仙台市太白区秋保町)では、今年も2万個以上の「秋保おはぎ」が売れた。そして、その日の夕方には、地元のテレビ局でお客さんがごったがえす風景と社長のインタビューが放映された。

多くのアクセス数を集めた、前回のインタビューでは、さいちが惣菜を始めたいきさつ、惣菜づくりに対する姿勢、従業員の育て方・接し方を中心に聞いた。
『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法~』(小社刊)でも登場したが、今回は、佐藤啓二社長・澄子専務(ともに75歳)の経営に対する「思い」を軸に話を聞く。

たくさんつくったレシピを破棄
惣菜づくりを口伝えにした理由

佐藤澄子専務 「一人を叱っても、みんなが自分のこととして受け止めてくれるのがうれしい」と語る。

さいちの場合、驚くことに惣菜づくりに関する「レシピ」はない。いわゆるマニュアル型の経営手法は採っていないのである。

澄子専務:実はレシピもずいぶんつくったのですが、投げて(破棄して)しまったんですよ。いろいろなことがありましたから。

佐藤社長:(料理の)特定の先生がいないので、それがネックだったんです。レシピに対する私たちの理解も浅かったし、使い方もよく知らない。それでもそんなものかなと思って、大事にしていました。

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原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]

1956年生まれ、佐賀県出身。慶應義塾大学経済学部卒。
1981年東洋経済新報社に入社。金融、証券、エレクトロニクスなどを担当。
1995年『月刊金融ビジネス』、2003年4月『東洋経済オンライン』、
2004年4月『会社四季報』、2005年4月『週刊東洋経済』の各編集長などを経て、2006年同社を退社。
2010年3月ダイヤモンド・オンライン客員論説委員、2011年10月編集長、2015年1月より現職。
主な著書に『銀行が変わる?!』(こう書房)、『素人のための決算書読解術』(東洋経済新報社)。

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