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週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記
【特別連載 第10回】 2016年9月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
馬場未織

素人が田舎で土地を買いたいなら、
絶対に知っておくべき3つのこと

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平日は都会で働き、週末は田舎で過ごす「二地域居住」という新しい暮らし方。東京生まれ、会社勤め、共働き、こども3人。およそフットワークが軽いとは言えない一家が出合った「運命の土地」が農地だったら、どうするか?農家でなくても農地は買えるのか?今、大きな注目を集める「田舎暮らし」の新しいバイブル『週末は田舎暮らし』から、一部を抜粋して紹介する。

◆これまでのあらすじ◆
夢の田舎暮らしを始めるために、一家は神奈川、千葉の不動産屋をめぐり歩き、ようやく「運命の土地」に出合うことができた。ところが、その矢先、運命の土地にひそむ「農地は買えるのか問題」に苦悩することになる……。

農地を取得するのは、無謀か?

 「農地って買えるの?」という、はじめからずっと持っていた疑問と真正面から向き合ったのは、この土地の取得に向けて本腰を入れはじめてからでした。

 ちょっと専門的な話になりますが、基本的に「農地」というのは農地法の管理下に置かれる土地であり、「農家同士での売買」しか許されていない(農地法第3条)ため、この土地が欲しければまず「農家」になる必要がある。これが基本です。

 農家になるためには、市に営農計画書を提出し、合わせて農業委員会(選挙で選ばれる地域農家の代表で組織される)に実際の5反以上の農地の管理状況を通年確認され、その審査結果として「あんたがたを農家と認めよう」と認められる、というプロセスを要します。そうしない限り、この土地(農地)は自分のものにはならないのです。

 農地は固定資産税が安いため、不法に取得してそこを産業廃棄物の投棄場として使うという悪例が後を絶たないらしく、厳正な審査を経て農家資格を取得するというハードルは、土地の悪用を防ぐ意味もあるとのこと。

 不動産屋さんに「この家に住めば農家になれますよ」と、さらりと言われた言葉はまったく無効であることに、わたしたちは今さら驚きませんでした。いや、「移住して、ここで真面目に農業をすれば農家になれて、そうすれば農地売買できるようになるんですよ」というプロセスを大きく端折って言っただけかもしれません。ええ、きっと悪気はないんです。

 普通に考えれば「そんな条件が付いてくるならこの話はチャラってことで」とあっさり投げ出すのが妥当だと思います。東京での仕事も家も投げ打って南房総にて農家になる、という計画変更は、現実的に無理がありすぎるためです。

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馬場未織 

 

1973年東京都生まれ。1996年日本女子大学卒業、1998年同大学大学院修了後、建築設計事務所勤務を経て建築ライターへ。プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約200往復する暮らしの中で、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、東京に野菜の美味しさを届ける「洗足カフェ」(目黒区)、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営などを手掛ける。

 


週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記

山崎亮氏推薦!「すごくアナログだけど、とても未来的な生活だ。」東京生まれ、会社勤め、共働き、子供3人。「田舎素人」の一家が、都会と里山の往復生活を通して、手さぐり体当たりで見つけたこれからの豊かで新しい暮らし方。土地探しから地域との関わり方、家庭菜園まで、等身大のデュアルライフ入門。

「週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記」

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