ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
中学版・受験の真相

4年生からスタートして総額240万円。
中学受験は家族全員参加の“団体戦”!

安田賢治
【第3回】 2010年11月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 中学受験はいわゆるピアノや水泳などの習い事の延長線上にあるのではなく、全く別ものと考えたほうがいい。子どもの将来を左右することでもあり、家族全員で取り組まねば成功はおぼつかない。中学受験は子ども一人が頑張る個人戦ではなく、家族全体で合格を目指す“団体戦”なのだ。ある意味、家族力が問われ、家族それぞれが役割を分担し、負担することが求められるといっていいだろう。

 負担といってもいろいろあるが、その中で最も大きいのが経済的負担だ。中学受験を目指し、一般的な小学校4年生から塾に通うとなると、受験までおよそ240万円かかると言われている。なぜ、塾に通うのが4年生からなのかというと、大手塾で4年生から中学受験コースが始まるからだ。

 大手塾では先取り教育を行っている。小学校での課程を5年生の終わりまでか、遅くとも6年生の1学期までに終える。そのため、4年生から学び始めたほうが、スムーズに先取り学習ができるからだ。小学校の課程が終わったら、これまでの復習と入試対策や志望校別対策の授業が行われるのが一般的だ。

 学年が上がるにつれ、塾の費用もかさむことを覚悟しなくてはならない。4年生で月4万円程度かかる。240万円は4年生から塾に通う時の負担だが、塾に通い始めるのを5年生、6年生からにしても難関中に合格した人はたくさんいるから、家計の状況と子どもの適性で考えればいいだろう。

塾、講習、模試、家庭教師…
出費に備えてあらかじめ計画を

 毎月の出費の他に夏期講習、冬期講習、そして模試の代金が必要になる。6年生の秋ともなれば、模試を毎月受けるのが当たり前になる。大手塾だと塾内テストがあるが、やはり多くの人が受ける模試を受けておかないと、全体の中での子どもの実力が分からない。さらに、塾ではない会場での模試を受けることで、入試に近い雰囲気を体験することができ、中学受験本番の時にプラスになる。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

安田賢治 [大学通信 常務取締役 情報調査・編集部ゼネラル・マネージャー]

1956年兵庫県生まれ。私立灘中高、早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社。現在、書籍の編集とマスコミへの情報提供を担当。サンデー毎日をはじめとする週刊誌などに記事を多数執筆している。著書は「中学受験のひみつ」(朝日出版)。大学通信は、小学校受験から大学受験さらには就職までをカバーする各種案内書やデータ集を発行するほか、各マスコミや学校へ受験情報提供、子どもの学びや学校の広報支援、ブランディング提案も手がける受験情報会社。


中学版・受験の真相

2010年は26万人。全生徒数に占める割合は7.2%で、この比率は30年前の2.5倍。私立中学の在籍者数である。さらに驚くべき数字がある。東京都における私立中学校への在籍割合は26.2%、実に4人に1人が私立を選んでいるのだ。いまどきの中等教育に、お父さんの経験則はまったく通用しない。子どもの教育に父親として責任を果たす、そのためにはまず中等教育の現実を知る必要がある。大学入試の実績分析を通して中学校・高校を見続けて約30年、学校評価の第一人者が中学受験をズバリ解説します。

「中学版・受験の真相」

⇒バックナンバー一覧