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業界別 半年先の景気を読む

エコカー補助金、エコポイント終了後の各業界は?
不確定要素多き2011年に生き残る企業の条件

川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]
【第43回】 2010年11月8日
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実感なき景気回復の2002~07年、
リーマンショック後の不況に喘いだ08、09年

 「『景気が良い』って言われてるけど、何だか実感湧かないよね」

 それこそが、戦後最大の“いざなぎ景気”を超えたと言われた2002年~07年の好景気における多くの国民の本音でした。わずか3年前の話なので覚えている方は多いだろうと思います。

 社会ではお金が回っているようだけど、自分の財布には入ってこない。こうした状況は、「格差社会」という言葉でも表現され、問題視されはじめることとなりました。

 それと同時に「消費の二極化」というキーワードが出てきたのもこの時期です。「良いものは高くても売れる」あるいは「安くなければ売れない」といった現象で、多様化する消費者の価値観が顕在化しました。「BMWに乗って、100円ショップで買い物をする」という状況も、実際に起こっていることであり、変化する価値観に対応できる企業こそが勝ち残れる企業だといわれました。

 その後、米国のサブプライムローン問題から不況へと突入し、08年9月のリーマンショックを境に企業の業績は大きく悪化。09年には、かつては2兆円の営業利益を上げたトヨタ自動車でさえ赤字転落するという事態に陥りました。そして、日本で長期政権を守り続けてきた自民党から民主党への政権交代が実現し、現在では景気回復が大きなテーマだという認識をほとんどの国民がもっているわけです。

 さて、今年もわずか2ヵ月足らずとなってきましたが、この2010年はいったいどんな年だったと言えるのでしょうか。

家電量販店、外食チェーン…
今年目立った“絶好調”企業の強み

 電機メーカー系列の販売店網の業績が絶好調だと聞き、実際に調べてみたところ、空前の猛暑による影響で、10年上期の国内エアコン出荷台数は515万台(15.8%増)、出荷金額4234億円(21.3%増)と過去最高を記録していました。

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川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]


1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられ、組織を動かす原動力へと変えていく。
最新著に『絶対に断れない営業提案』(中経出版)がある。

【関連サイト】『経営参謀の視点』※毎週月曜日更新 

 


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不透明な経済状況が続き、半年先の景気を読むことさえ難しい日本経済。この連載では、様々な業界やテーマで活躍する船井総研の専門コンサルタントが、業界別に分析し、半年先の景況感を予測していきます。

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