FIFAワールドカップ・南アフリカ大会の開幕が目前に迫ってきた。開幕戦の南アフリカ-メキシコ戦は6月11日23時(日本時間)にキックオフされる。

 日本では、岡田ジャパンが直前の強化試合で情けない戦いぶりを見せたせいか、盛り上がりは今ひとつだが、大会自体を楽しみにしている人は少なくないだろう。

 なにしろサッカーの世界最強国を決める舞台だ。トップ選手が母国のために死力を尽くす。下手なプレーでもしたら国民から非難を受けかねない。そうした重圧の中、どんなドラマが生まれるか。大いに興味がそそられる。

 6月1日には出場選手の本登録(各国上限23人)が締め切られた。出場32ヵ国で23人だから選手の総数は736人。各国選りすぐりのタレントが南アフリカに集結したのだ。

 ところで彼らは現在、どの国のリーグでプレーしているのだろうか。自国のリーグとは限らない。実力が認められれば他国のリーグのクラブから好待遇で引き抜かれるからだ。W杯に出場する選手が多いリーグは、当然レベルも高いことになる。

圧倒的に代表選手が多い
欧州の強豪6ヵ国リーグ

 本登録後の強化試合や練習では負傷する選手が続出している。イングランドの主将だったファーディナンドは練習中、左ヒザに重傷を負い出場が絶望に。代わりに予備登録のドーソンが本登録された。コートジボアールのドログバ、オランダのロッベン、イタリアのピルロら強豪国のエース級にもケガが相次いでいる。

 選手が負傷でプレーできなくなった場合、その国の初戦の24時間前までに診断書を提出し、FIFAから許可されれば登録変更は可能だ。今後そのようなケースが出てくるかもしれないが、現時点(6月7日)での本登録選手736人がどの国のリーグでプレーしているかをチェックしてみた。

 一番多かったのはイングランドだ。自国の代表(以下自国)23人は全員イングランドのトップリーグ「プレミアリーグ」のクラブに所属している。また、他の国の代表(以下他国)も93人がイングランドのリーグでプレーしており、合計すると116人にもなる。