本誌記者が15都市から詳細レポート!<br />沸き起こる「中国パワー」の全貌

 外需から内需へ、沿海から内陸へ、外資から国産へ、緩和から引き締めへ――。中国の中央政府は、大きく経済政策の舵を切りました。

 成長軌道をひた走る中国は、熱気を帯び、矛盾を孕みながら刻々と変化します。予測は3ヵ月で裏切られ、知識も瞬く間に役に立たなくなります。

 いったい不動産はバブルなのか。株価はなぜ上がらないのか。政府主導の業界再編は成功するのか。どうして労働争議が激化しているのか。日本の家電と自動車は通用するのか。外食市場の異常な膨張はなぜか。売れる店と売れない店の差は何か――。

 今回は「世界の市場」「世界の工場」の内側から、中国の今をレポートしました。

 特集担当記者7人が取材で訪れた都市は、瀋陽、丹東、北京、唐山、天津、成都、重慶、蘇州、上海、深セン、広州、武漢、東莞、香港、台北(台湾)の合計15都市に上ります。

 実は7人のうち、中国に土地勘のある記者は1人だけ。6人の記者は弊社グループ発行の『地球の歩き方』だけを頼りに大陸を駆け回りました。タクシー代をぼったくられた者、スーパー店内で撮影中に警備委員に恫喝された者、腹を壊した自らの胃腸の弱さを恨みながら取材に励んだ者・・・・・・。

 また、武広高速鉄道(広州と武漢を結ぶ)の車内でビールと手羽先を見知らぬオジサンにご馳走になった者など、7人それぞれが「五感」を最大限に使って中国の今を吸収し、記事にまとめました。

 注目は、想像を超える中国人富裕層の実態や、激増する中間所得層を取り込もうと動く日本企業の戦略、中国の電機メーカーや自動車メーカーの最前線レポートなど、盛りだくさん。

 外資企業が中国に進出するときの必須情報である「中央と地方政府の人脈マップ」も作りました。

 また、現在開催中の上海万博の誌上ツアーも掲載。担当記者は会場の隅々まで歩き回り、稼いだ歩数は3万8000歩! 4~5時間待ちは当たり前の人気パビリオン、中国館の予約券入手の裏ワザも公開しています。

 渾身の「中国インサイド」を、ぜひご一読ください。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 片田江 康男)