


最大積載量144トン、高さ3メートルのタイヤを持つ大型のダンプトラックが、外航バースまでの3.5キロを自走していく。茨城港の常陸那珂港区では、そんな壮大な光景を見ることができる。建設・鉱山機械の世界的なメーカーであるコマツは、2009年に真岡工場(栃木県)の生産機種を茨城工場に移管(再編)。2010年には開発センタ・試験センタも移転して開発生産を一元化。茨城工場は、マザー工場として稼動している。

去る10月21日に開催された「いばらきの港説明会」席上で、コマツの小川啓之茨城工場長は、茨城を選択した理由として「当社は海外向けの輸出が95%と多く、臨港工場の強みを活かして物流費を削減できること」を第1に挙げた。それまでは、真岡工場で完成車を1度分解して京浜港まで陸送し、再度組み立てて海上輸送を行っていた。茨城工場では完成車のまま自走して出荷できるので、「リードタイムが最大で30〜40日短縮でき、CO2排出量も年間166トン削減できた」と成果を語る。土地にも余裕があり、敷地内には430メートルの直線テストコースに加え、建屋増築スペースも確保できた。
現在、茨城工場はフル稼働、2009年には同社の常陸那珂港区からの出荷構成比率が神戸港に次いで第2位となり、「今後はアフリカ、ロシア、オーストラリア等への新航路を活用したい」と、さらなる発展を目指している。