【第68回】 2009年03月12日
訴えられる日本企業が続出か?
模倣天国から特許大国へ変わる中国の脅威
中国と言えば、これまで「コピー天国」「模倣品天国」と世界中から揶揄されて来た。海賊版のDVDや遊園地の「偽ミッキーマウス事件」が世界で報道され、日本でも「クレヨンしんちゃん事件」「青森事件」など、商標にからむ問題が表面化した。まさに中国は“知財の問題児”的な存在であり、模倣品問題は依然として留まることを知らない。
ところが最近、「これまでとは全く異なる中国の知財問題が浮上している」という話を小耳に挟んだ。
中国に進出している日系企業や外資系企業が、逆に中国企業から「特許権侵害」で訴えられるケースが出て来ているというのだ。
従来、繰り返し報道されて来たようなモラルの低い「模倣天国ぶり」を考えるとにわかには信じがたい話だが、現にこれまで以下のようなニュースが報道されている。いずれも裁判で中国企業に外資系企業が敗訴(いずれも1審)した案件の一例である。
(1)仏シュナイダー社の中国子会社が敗訴した実用新案特許権侵害事件(2007年9月)3・3億人民元の損害賠償を命じる一審判決。
(2)日本富士化水工業株式会社が敗訴した発明特許権侵害事件(08年5月)5061万人民元の損害賠償を命じる一審判決。
(3) 韓国サムソン社の中国子会社が敗訴した発明特許権侵害事件(08年12月)5000万人民元の損害賠償を命じる一審判決。
実は水面下で増え続ける
日本企業への「特許侵害」訴訟
中国の法律関係者によると、これらの他にも、中国企業から水面下で「特許権侵害だ」と指摘されている外資系企業が増えて来ているという。
商標権侵害と比べて特許権侵害はビジネス規模が大きく、敗訴した場合の損害額も大きくなる傾向があるだけに、中国市場を狙う日系企業にとって由々しき事態と言えるだろう。
それにしても、最近になって中国企業が外国企業を訴えるケースが、いったい何故増えて来ているのか?
Special Topics
バックナンバー
- 第148回
- デフレでも売れるのは高級チョコばかり!? 百貨店が命運かけるバレンタイン商戦の行方 (2010年02月10日)
- 第147回
- 米国人はなぜトヨタを叩くのか? 日本人が軽視する不信増幅の本当の理由 (2010年02月09日)
- 第146回
- 日常生活にもこれだけの影響が! 対岸の火事ではない「JAL破綻」の深刻 (2010年02月05日)
- 第145回
- 「第四次オイルショック」を回避できるか? 不安漂う日本のクリーンエネルギー事情 (2010年01月28日)
- 第144回
- 地盤沈下の労働市場で始まった ワーキングプアの「静かなる逆襲」 (2010年01月22日)
- 第143回
- トップアナリストが語る住宅市場の真実 「本当の底打ちは1年半後。今の注目地は 東京下町の“3Kエリア”だ」 (2010年01月20日)
Pick Up
新着トピックス
- 目標=1ヵ月でウエスト5cm減 あなたも挑戦!脱メタボへの道
- 実際にエクササイズを始めよう 毎日10分の“自体重筋力トレーニング”
- 湯谷昇羊 不屈の経営者【列伝】
- 大学受験失敗、店舗清掃で起業した青年が ビル・住宅等のエコ事業で1300加盟店展開 ――トータルサービス社長 山口恭一
- inside
- 百貨店市場縮小で店舗閉鎖続出 生き残りかけて大リストラ
- 金融市場異論百出
- イングランド銀行総裁も喜ぶ 競走馬「量的緩和」号の快走
- 株式市場透視眼鏡
- 株式市場は波乱の幕開け 小さい日本株の政策リスク
- 美人のもと
- DJ
- 外科医のつぶやき
- 「お坊さまのお仕事」も医療のひとつ
- ドラッグストアニュースPick-Up
- 自分でジェルネイル ジェルネイルを自宅でできるキットが注目を集めている
- 吉田恒のデータが語る為替の法則
- ユーロは史上最大の売られ過ぎに! 3月に向けてユーロが反発する根拠とは?
ダイヤモンドオンラインplus 知っておきたい価値ある情報
最新の連載一覧
経済・時事
経営・戦略
スキル・キャリア
Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます
- Close-Up Enterprise
- 暗中模索のウィルコム問題 最後のPHS事業者の末路
- 本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ
- IT革命で崩れたコミュニケーションの 「お作法」を作り直そう!
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 大学生に資産運用をどう教えるか
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
- 日本を元気にする企業の条件
- 神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
- 公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略
- “トヨタ黄色信号”はリコール前から点滅!? 株価指標でわかる自動車業界の優勝劣敗

- インターネット上の“不満の声”
- 企業に向けられたインターネット上の“不満の声”。うまくさばく秘訣は?

- DOL編集部のツイッターを開始
- 最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。
Business information
- 【教育】子どもの理解度に合わせた個別指導で有名校合格実績を上げる学習塾
- 【解決】会社を元気にするヒント満載のフェア、東京・名古屋・大阪で開催(無料)
- 【注目】血糖値、体脂肪、気になりだしたら考える。コーヒーとの新しい付き合い方とは?
- 【特集】4LDKが3,000万円台から。大規模分譲地の一戸建てで悠々自宅。
- 【割安】中古マンション相場は安値安定で推移。さて、お買い得物件はどう探す?
- 【募集】年収ダウン、増税…こんな時代を生き抜く知恵は?アンケート実施中<2/21まで>
この連載について
刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。
アクセスランキング
- 1位
- はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
- テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”
- 2位
- イマドキ職場のギャップ解消法
- 「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか
- 3位
- エコカー大戦争!
- トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
- 4位
- 格差社会の中心で友愛を叫ぶ
- “ワケあり”キャバ嬢にアラフォー日雇派遣!貧困の泥沼にはまる女たち
- 5位
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
Recommend 話題の記事
- News&Analysis
- 米国人はなぜトヨタを叩くのか? 日本人が軽視する不信増幅の本当の理由
- 今週のキーワード 真壁昭夫
- 「子ども手当」の満額支給に黄信号! 今こそ問う“誇大広告政治”の功罪
- 日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男
- 中国人エリートの年収が日本人を逆転! 札束で顔を叩く「高級人材争奪戦」の内幕
- SPORTS セカンド・オピニオン
- 直前に迫ったバンクーバー五輪が 今イチ盛り上がらない原因
- ツイッター+αのつぶやき企業戦略
- 「つぶやき」で顧客満足度UP!の好循環 デルに学ぶツイッター活用の大原則
- 元銀行マンの准教授が語る 「腹に落ちる」環境学
- 高速道路、一部無料化へ――タダより高く、怖いものはない!? 「1000円」と「無料」の大きな違い
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
- 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
- 巷に溢れる悪徳業者を見極めよう! 困らない「葬儀」のイロハを徹底解説
- エコカー大戦争!
- トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
- はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
- テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”

- ドラッカー塾マネジメント基本コース●限定募集
- ドラッカー・マネジメントを学び生産性を上げ、意思決定のできるナレッジワーカーに
雑誌定期購読のご案内
特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。
1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。
年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。
偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。
お知らせ・ご案内
- 会員専用ページ開始のお知らせ
- 7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。





