【第13回】 2009年04月28日
「ゆとり世代」が就職市場へついに参戦!
“上から目線”では「かまうに足る人材」は採れない
今回も、前回に続いて「かまうに足る人材」の採用法について解説します。
大手企業の来年度新卒社員の採用面接は、昨年と比べて、およそ1ヵ月ずれ込む見通しのようです。咋年まではゴールデンウィーク前には大方が予定人員に内々定を出していましたが、今年は5月末まで選考が続くわけです。
採用人員を昨年比で大幅に減少させる企業が多く、少ない人数をじっくりと選ぼうとしているのです。
今、進行中の採用では、いよいよ「ゆとり第一世代」とされる1987年生まれが本格的に参戦。時あたかも「超売り手市場」が一転、就職氷河期の再来とも言われる状況の中で就活に取り組むゆとり世代。彼(女)らは先行世代と、どこか大きく違っているのでしょうか?
「ゆとり世代はダメ世代」は本当か?
まず、自分で書いたものではありますが、リード文に反駁します。
“「超売り手市場」が一転、就職氷河期の再来とも言われる状況”とあえて書きましたが、それは一般的なメディアの妄言にすぎません。
「就職氷河期」の再来などという実態はありません。
リクルートの調べによれば2010年卒業予定の大卒新卒求人倍率は1.62倍。前就職年度の新卒求人倍率は2.14倍でしたから、それに比べれば急減ということになります。
しかし、1.62倍というのは、就職希望学生がみんな2社から選べるということで、3社から選べた前年よりも選択の余地が1社分だけ狭くなったに過ぎません。史上最悪だった2000年は0.99倍でしたが、それを氷河期と呼べたとしても、1.62倍が氷河期であるとはとうてい言えないでしょう。
元記者の私が言うのもなんですが、メディアのレッテル貼りは真実を見失わせます。
それと似たのが、「ゆとり世代」というレッテルです。
「今年の大学3年生は、なんかイマイチだね~」
今年の採用について話を聞くと、業種を問わず、多くの面接官たちが口をそろえます。
自分の意見を持たないマニュアル就職。
結局のところ企業のブランド力に左右されている。
本当のところ、何がやりたいのかわかっていない。
押しが弱く、メンタルが心配。
などなど、イマイチの理由が挙がります。
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著者プロフィール
- 間杉俊彦
(ダイヤモンド社 人材開発事業部副部長)
1961年、東京都生まれ。86年ダイヤモンド社に入社し、「週刊ダイヤモンド」記者として流通、化学・医薬品、家電、運輸・サービスなどの各業界を担当。同誌副編集長、マネー誌「ザイ」副編集長を経て、06年より人材開発事業部副部長。08年9月29日に発刊された週刊ダイヤモンド別冊「ダイヤモンドing(イング)」では編集人を務める。『若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル』『なぜ職場で人が育たなくなったのか』を連載中。
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