【第2回】 2008年02月12日
岡田監督の「強運」はホンモノか?
――「強運」を超えられるか。南アW杯で試される「実力」
2010年南アフリカ・ワールドカップ出場へ向けたサッカー日本代表の戦いが始まった。
その初戦(アジア地区3次予選グループ2)であるタイとのホーム戦は4-1で勝利。まずは無難なスタートが切れたといえる。
采配をとったのは、急病に倒れたイビチャ・オシム監督からバトンタッチして2カ月目の岡田武史監督。これからの日本代表の戦いを展望するに当たって、岡田監督の強運について考えてみたい。
国民の期待を一身に背負う
代表監督という重責
絶頂期にあるアスリートは自分を高めることと目標とする試合に勝つことに集中している。が、それを過ぎた者の多くは指導者の道を模索し始める。スポーツの世界に生きる者の目標には、競技者としての成功と指導者としての成功のふたつがあるのだ。
その指導者の中でも最も重みがあるのは、サッカーのナショナルチームの監督だろう。世界中が熱狂するワールドカップという目標がある。国民の期待を一身に背負うのである。
もちろん計り知れないプレッシャーはある。それに対する見返り、報酬も大きい。いや、報酬などは二の次かもしれない。サッカーの魅力に取りつかれた者の多くが一度は立ってみたい立場。やってみたくて仕方がない者が数えきれないほどいるのが、サッカーの代表監督である。
その気はないのに
2度も代表監督に
このポストに「その気はないのに」就いたのが岡田武史だ。しかも2度も。
1度目は97年10月。フランス・ワールドカップ出場をかけてアジア最終予選に臨んでいた日本代表は中盤戦で早くも敗退の窮地に立たされた。指導力に疑問符がつけられた加茂周監督は更迭され、コーチだった岡田が代理監督になる。1試合だけの予定だったが、適切な後任を見つける時間はなく、結局正式な代表監督に就任。これが「ジョホールバルの歓喜」につながった。
本大会は3戦全敗に終わったため、高い評価は得られなかったが、4年後の自国開催を控えて絶対にクリアしておかなければならなかったワールドカップ出場を成し遂げた点で、代表監督としての務めは果たしたといえる。
そして2度目が昨年12月。アジア予選に向けてチーム作りを進めていたオシム監督が急性脳梗塞で倒れるアクシデントが起きた。後任の候補はいた。浦和レッズ・オジェック監督、ガンバ大阪・西野朗監督などだ。が、彼らにはクラブの契約などクリアしなければならない課題があった。予選開始まで2カ月。外国人監督を呼んで一からチーム作りをするには無理がある。そこで岡田に白羽の矢が立った。テレビ解説や環境保護の講演などの仕事はしていたが、立場はフリー。代表メンバーのことも良く知っており、監督を任せるには何の問題もなかった。
Special Topics
バックナンバー
Pick Up
新着トピックス
- 田中秀征 政権ウォッチ
- 鳩山首相「発言のブレ」正当化に疑問を呈す
- 「稼げるチーム」をつくる!営業マネジャーの教科書
- 叱っても部下が辞めない!? 上司が知っておくべき「叱る技術」
- 評価が上がる!上司を味方にする技術
- 上司に好かれる話の聴き方、嫌われない質問の方法
- 「引きこもり」するオトナたち
- 「引っ込み思案の目立ちたがり屋」が 陥りやすい“社会不安障害”の苦しみ
- inside Enterprise
- キヤノン、日立の液晶合弁 “婚約”すれど“結婚”できぬ理由
- 美人のもと
- 鳩
- 堀尾研仁の“使える!ゴルフ学”
- 【第34回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー Lesson34「フェアウェイバンカーからクリーンにボールを打つコツ」
- China Report 中国は今
- 優秀な中国人学生を採用できなくなった日本企業
ダイヤモンドオンラインplus 知っておきたい価値ある情報
最新の連載一覧
経済・時事
経営・戦略
スキル・キャリア
Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます
- 金融市場異論百出
- 超インフレ国はジンバブエのみ 世界が学んだ「最低限の規律」
- 週刊ダイヤモンド 企業特集
- ユニー 前村哲路社長インタビュー 「現場の自由裁量権を広げ 個店経営のウエートを高める」
- 『社会貢献』を買う人たち
- キレイになって、途上国を支援! 女性の飽くなき「美への探求」が生んだ、一石二鳥のビジネスモデル
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 対等合併の呪
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)

- 岡野工業・岡野代表エッセイ
- “神の手をもつ男”岡野雅行氏が日本の物づくりに「常識を捨て去れ」と喝!

- DOL編集部のツイッターを開始
- 最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。
Business information
著者プロフィール
- 相沢光一
(スポーツライター)
1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」
この連載について
サッカーから野球、大相撲や陸上に至るまで、あらゆるスポーツニュースを独自の視点で解説!スポーツニュースの「セカンド・オピニオン」を目指します。
アクセスランキング
- 1位
- 今週のキーワード 真壁昭夫
- キム・ヨナやサムスンに“脅威論”が噴出 「日本はもう韓国に勝てない」は本当か?
- 3位
- 『週刊ダイヤモンド』特別レポート
- 県が格安で手に入れた茨城空港 「軍民共有化」というカラクリ
- 4位
- ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座
- この閉塞感はどうにもならないのか? 組織の成果を最大化する人事制度とは
- 5位
- 家を買う!妻とのケンカを乗りこえて
- しっかり者の妻が豹変!? マイホーム買い物症候群とは
Recommend 話題の記事
- 山崎元のマルチスコープ
- 官民一体の海外ビジネス受注期待を怪しむ
- ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座
- この閉塞感はどうにもならないのか? 組織の成果を最大化する人事制度とは
- ビジネスモデルの破壊者たち
- 知恵と包丁は使い様!次々と有名シェフを 生み出す料理専門CATV局の躍進
- 今週のキーワード 真壁昭夫
- キム・ヨナやサムスンに“脅威論”が噴出 「日本はもう韓国に勝てない」は本当か?
- 『週刊ダイヤモンド』特別レポート
- 県が格安で手に入れた茨城空港 「軍民共有化」というカラクリ
- SPORTS セカンド・オピニオン
- 大リーグ球団にとっての、日本人選手の価値を考える
- 政局LIVEアナリティクス 上久保誠人
- 参院選がどう転んでも、 政界の「世代交代」加速は止められない
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)
- 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
- あなたは保険会社に騙されている!? 「保険見直し」のバイブルが登場

- 【PrimeTime】トップインタビュー
- 「サービス力は人財力と組織力の掛け算」~百瀬次生・日立電子サービス社長

- 【THEProject】プロダクトとサービス最前線
- 現実味帯びる「IFRS」。最新会計基準対応処理システムを低コストで提供
雑誌定期購読のご案内
特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。
1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。
年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。
偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。
お知らせ・ご案内
- 会員専用ページ開始のお知らせ
- 7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。




