【第66回】 2009年08月04日
子どもが好きなスポーツ選手ベスト10に現れた、ヒーロー不在の現実
「子どもが好きなスポーツ選手、1位はイチロー、2位は浅田真央」
ネットのニュースを見ていたら、こんな文字が目に飛び込んできた。時事通信が配信した記事で、それによれば調査を行なったのは玩具メーカーのバンダイ。3~12歳の子ども1500人(男女半々)を対象にアンケートをとったところ、この結果が出たという。
まあ、イチローと浅田真央に子どもの人気が集まるのは十分予想できる。それよりも3位以下にどんな選手がランクされているかが知りたくて、バンダイのホームページを開いたら、次のようなデータが公開されていた。
1位 イチロー(野球) 511人
2位 浅田真央(フィギュアスケート)406人
3位 北島康介(水泳) 74人
4位 石川遼(ゴルフ) 66人
5位 福原愛(卓球) 63人
6位 ダルビッシュ有(野球) 62人
7位 金本知憲(野球) 38人
8位 中村俊輔(サッカー) 36人
9位 朝青龍(大相撲) 27人
10位 田中将大(野球) 20人
10位 松坂大輔(野球) 20人
このデータを見て驚くのは、イチローと浅田真央の人気が突出していることだ。イチローは3人にひとり、浅田真央も3割近い高支持を得ており、二人合わせれば6割以上の支持率になる。大変な人気だ。
そんな分析はともかく、首をかしげてしまうのは3位以下。「ホントかよ」と突っ込みたくなる名前があるのだ。
北島康介、福原愛が上位にランクされているのは解かる。北島は昨年の北京オリンピックで2冠を達成。世界新記録も出したし、連覇も成し遂げた。約束通り世界一になったカッコいいお兄ちゃんという印象が残っているのだろう。福原も知名度は抜群。子ども受けしそうなルックスと世界に挑戦し続ける姿は共感を呼びそうだ。
WBC組の3人も納得できる。ダルビッシュと松坂は世界一に貢献したし、田中将大も“マーくん”という愛称と憎めない笑顔、それでいて剛球を投げて活躍する姿は子どもの心をとらえるに違いない。また、サッカー日本代表の顔であり、レベルの高いヨーロッパで通用している中村俊輔はサッカー少年の憧れの的だろう。
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著者プロフィール
- 相沢光一
(スポーツライター)
1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」
この連載について
サッカーから野球、大相撲や陸上に至るまで、あらゆるスポーツニュースを独自の視点で解説!スポーツニュースの「セカンド・オピニオン」を目指します。
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