あなたが信頼していた人、特に自分の上司に裏切られる経験ほど辛いことはない。せっかくの功績を横取りされたり、他人のミスを自分のせいにされたり、理由のいかんを問わず、その影響は多岐に渡る。上司の裏切りにあったとき、どう対処すればよいのか。トラウマを抱えて心身の健康を害したり、あなた自身が同じレベルまで落ちてしまったりという事態を防ぎ、自分の身を守るための6つのポイントを示す。


 信頼していた人に裏切られることほど、辛いことはない。裏切られた相手が自分の上司、すなわち自身のキャリアパスや生計に影響を及ぼす人物だった場合、その痛みはいっそう強くなる。

 自分が何ヵ月もかけて完遂させたプロジェクトの功績を横取りされたり、約束していたはずの昇進を他人に与えられてしまったり、公の場で他人のミスを自分のせいにされたり、裏切られた理由が何であれ、その影響はかなり広い範囲に及ぶ。

 上司に裏切られると、他の人まで信用できなくなる。困難にぶつかったときに楽観的ではいられず、心が折れてしまい、複雑な状況を正確に判断できなくなってしまう。

 人間の脳は往々にして、裏切られた経験をトラウマとして処理し、そのトラウマが繰り替えされることに備えようとする。傷ついて保身的になり、身を守るための行動が、意図せぬ結果をもたらすことがある。

 そのとき、関心を向けるべきは上司の行動ではない。自分自身の行動である。

 上司を変えることはできないかもしれないが、上司の悪い行動のせいで、自分まで有害な人間に変わるのを防ぐことはできる。自分がこうはなりたくないと思うような人になってしまうリスクから、自身を守る方法を以下に紹介する。