仮想通貨WBTC(ラップドビットコイン)とは?特徴や将来性を徹底解説!

WBTC(Wrapped Bitcoin)は、ビットコイン(BTC)と1:1で交換可能な仮想通貨(暗号資産)で、ビットコインの流動性を分散型エコシステムであるイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で利用することができる。

これまで、ビットコインとイーサリアムは、お互いのプロトコルが異なるために直接的な連携が難しいという課題を抱えていた。

この課題を克服するために開発されたWBTCは、ビットコインの流動性を分散型エコシステムであるイーサリアムにもたらすことで、すべての分散型アプリケーション(DApps)を向上させることを目指している。

この記事では、WBTCの特徴、最新の価格動向、将来性などについて詳しく解説する。

この記事の概要

・WBTCは、ビットコインをERC-20形式でトークン化した仮想通貨である

・イーサリアムブロックチェーン上で実行される

・イーサリアム上で動く様々なアプリケーションやプラットフォームで取引可能

・仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる

WBTCをきっかけに仮想通貨に興味を持った方もおられるだろう。国内大手仮想通貨取引所のコインチェックは、2023年10月11日より国内取引所で初めてWBTC(Wrapped Bitcoin)の取扱いを開始している。

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この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。

目次

仮想通貨WBTC(Wrapped Bitcoin)とは

名称 Wrapped Bitcoin(ラップドビットコイン)
ティッカーシンボル・通貨単位 WBTC
ローンチ時期* 2019年1月
発行上限 上限なし(BTCに依存する)
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake(Ethereum)
価格* ¥9,817,385.39
時価総額* ¥1,525,462,010,375
時価総額ランキング* 202位
取扱のある主な仮想通貨取引所 Coincheck(コインチェック)
*2024年4月19日時点、CoinMarketCap調べ

WBTC(Wrapped Bitcoin)は、BitGo社、Kyber Network社、Ren社により設立されたプロジェクトで、2019年1月31日、ビットコイン(BTC)で完全に裏付けられたERC20トークンとして、イーサリアム(ETH)上で正式にリリースされた。

WBTCは、ビットコインと1:1で交換可能な仮想通貨として機能する。

ビットコインをERC-20形式でトークン化することにより、ビットコインとイーサリアムは、お互いのプロトコルが異なるために直接的な連携が難しいという課題を解決し、イーサリアム上で動く様々なアプリケーションやプラットフォームでの取引が可能となった。

WBTCの総供給量に上限はないが、ビットコインの供給量は制限されている。このため、WBTCはビットコインと同様の希少性を持っている。

実際に、WBTCはビットコインと1:1で交換可能であるため、WBTCの価格はビットコインの価格に連動していることが分かる。

WBTCは、ビットコインの流動性とイーサリアムの柔軟性を同時に提供するトークンとして、注目を集めている仮想通貨である。

WBTC(Wrapped Bitcoin)の特徴

プロトコルの違いが原因で、直接的な連携が難しいという課題を抱えていたビットコインとイーサリアム。その課題を解決するために、2019年1月、WBTC(Wrapped Bitcoin)は、ビットコインで完全に裏付けられたERC20トークンとして、イーサリアム上でリリースされた。

ここからは、そんなWBTCの特徴について詳しく見ていこう。

ビットコインと1:1の比率でペッグ

WBTCは、ビットコインと1:1の比率でペッグされている。これは、WBTCの価格がビットコインと同じであることを意味する。

一定の価格を維持するために、WBTCの発行とバックアップは信頼性のあるカストディアンやマーチャントサービスを提供する組織によって行われ、WBTCをビットコインと交換可能な形で提供している。

具体的な発行の流れを見てみよう。

まず、カストディアンとマーチャントの関係を整理すると、WBTCの流通と管理をマーチャントと呼ばれる組織が担当し、ユーザーに対してKYC・AML(本人確認・反マネーロンダリング)プロセスを行う。その際、ユーザーからビットコインを預かる。

マーチャントは身元確認後、資産の保管業者であるカストディアンにWBTCの発行を依頼し、ユーザーから預かったビットコインをカストディアンに預ける。カストディアンは預かったビットコインと同等のWBTCを発行する。

カストディアンが保管しているビットコインをWBTCと交換する場合、マーチャントのアドレスから交換した分のWBTCを残高から差し引くことで、WBTCの供給量を減少させる。

WBTCは、このような仕組みを通じてビットコインと同等の価値を提供している。

分散型金融(DeFi)アプリケーションに参加可能

WBTCは、ビットコインで完全に裏付けられたERC20トークンとして、イーサリアムのブロックチェーン上で動作する。

これは、ビットコインの保有者がイーサリアムのブロックチェーン上で動く分散型金融(DeFi)アプリケーションに参加できることを意味する。

DeFiアプリケーションでは、WBTCを担保として使用することにより、スマートコントラクトを通じた取引が可能だ。また、WBTCはERC-20トークンとして発行されるので、他のトークンと互換性がある。

WBTCは、これらの特徴を生かし、ビットコインの流動性とイーサリアムの柔軟性を同時に提供している。

価格変動が激しい仮想通貨取引は、タイミングを見極めて取引することが重要だ。コインチェックは、国内最大級の仮想通貨取引所で、初心者の方でも簡単に仮想通貨を取引できる環境を提供している。

また、高度なセキュリティーも提供しているので、まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。

WBTC(Wrapped Bitcoin)の価格動向

ここからはWBTC(Wrapped Bitcoin)のこれまでの価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2020年10月から2024年4月現在までのWBTC/USDチャートだ。

WBTC(Wrapped Bitcoin)の価格動向
出典: TradingView

これまでの価格推移を見てみると、2021年11月に69017.71ドルの高値を付けるまで上昇傾向が続いていたが、高値を付けた後は一転して下落傾向が続いていたことが分かる。

2022年11月、安値となる15437.72ドルを付けて以降は反転の兆しを見せはじめ、2024年4月19日現在は上値を試す動きを見せている。

高値を付けた2021年から現在までを振り返ってみると、2021年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けた先行き不安から、世界中でインフレが進行した。そんななか、仮想通貨はインフレ対策としての需要が高まり、2021年年末にかけて価格が急騰した。

2022年に入ると、米国連邦準備制度理事会(FRB)がFFレート金利の引き上げを開始したことから、仮想通貨相場は下落傾向が続いた。

2023年に入ってもインフレが収まる気配を見せない中、今後は世界一の経済大国である米国FRBの動向に注目が集まった。2023年12月にはFRBが3会合連続の金利据え置きを決定したことで、利上げサイクルの終了が示唆されてリスクオン相場への切り替わりから価格の上昇が見られている。

また、2023年10月後半からはビットコインの現物ETF承認期待が高まっており、2024年1月には本承認に至ったことも、価格上昇の背景にあると言えるだろう。

さて、WBTCをきっかけに「仮想通貨を本格的に取引してみたい」という方もおられるだろう。取扱銘柄が多い取引所として知られるコインチェックなら、29種類(2024年4月時点)の仮想通貨の中から自由に取引できる。

まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでないなら、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてほしい。

WBTC(Wrapped Bitcoin)の将来性

WBTC(Wrapped Bitcoin)は、イーサリアムブロックチェーン上で利用できるビットコインにペッグされた仮想通貨である。

WBTCの価値は、ビットコインと1:1でペッグされており、ビットコインと同等の価値を持つように設計されている。

ここからは、そんなWBTCの将来性について詳しく解説する。

分散型金融(DeFi)アプリケーションを活用可能

WBTCは、分散型金融(DeFi)アプリケーションが稼働するイーサリアムブロックチェーン上で活用することができる。

DeFiアプリケーションにおいて、WBTCは担保として使用され、スマートコントラクトを介してレンディングやステーキングといった、様々な取引が可能になる。

WBTCはビットコインの価値を維持しつつ、イーサリアムの高速トランザクションや多彩な分散型アプリケーション(DApps)にアクセスできる。

また、ERC-20トークンとして、イーサリアムウォレットやDAppsと互換性があるため、ビットコイン保有者は、様々な機能を提供するDeFiアプリケーションを利用する機会が提供される。

高い透明性を持つ

WBTCはビットコインを保管し、対応するWBTCトークンを発行するプロセスを通じて、イーサリアムブロックチェーン上で発行および破棄され、1:1の比率でペッグされている。

WBTCのスマートコントラクトは、信頼性のある第三者監査企業によって検証され、透明性が確保されている。WBTCの発行や破棄を管理する組織としてWBTC DAOが存在する。

WBTC DAOは、WBTCの透明性と分散性を高める役割を果たしている。契約内容を変更するには、WBTC DAO全てのメンバーの合意が必要だ。WBTC DAOは、複数の信頼できる組織によって構成されており、複数の署名者が必要なマルチシグ契約を通じて共同で意思決定を行う。

このように、WBTCはビットコインとイーサリアムの両方の特徴を兼ね備えた仮想通貨として持続可能な体制を整えており、今後ブロックチェーンの発展に大きく貢献する可能性を秘めている。

WBTC(Wrapped Bitcoin)に関してよくある質問

WBTC(Wrapped Bitcoin)とは何ですか?

WBTC(Wrapped Bitcoin)は、ビットコイン(BTC)と1:1で交換可能な仮想通貨である。WBTCは、ビットコインをイーサリアムブロックチェーン上で利用可能なトークンとして発行され、ビットコインとの価値が1:1で結びついている。

また、WBTCはERC-20形式でトークン化されている。これにより、イーサリアムブロックチェーン上のDeFi(分散型金融)やDEX(分散型取引所)などのサービスで利用することができる。

WBTC(Wrapped Bitcoin)はどこで買えますか?

WBTCは、これまで国内仮想通貨取引所で取扱いがなかったが、2023年10月11日より、国内大手仮想通貨取引所のコインチェックがWBTCの取扱を開始している。WBTCの取扱いは国内初となり、コインチェックに口座をお持ちの方はスムーズに購入できる。

WBTCを購入するには、まずコインチェックの取引口座に購入資金となる日本円の入金が必要だ。入金後、通貨リストの中からWBTCを選択して購入する。

コインチェックの口座を持っていない場合、WBTCを購入するためにコインチェックの口座を開設する必要がある。まずは公式アプリをダウンロードして口座開設の手続きを行ってほしい。

仮想通貨WBTC(Wrapped Bitcoin)のまとめ

WBTC(Wrapped Bitcoin)は、BitGo社、Kyber Network社、Ren社により設立されたプロジェクトで、2019年1月31日、ビットコイン(BTC)と完全に裏付けられたERC20トークンとしてイーサリアム(ETH)上でリリースされている。

ビットコインをERC-20形式でトークン化することにより、ビットコインとイーサリアムは、お互いのプロトコルが異なるために直接的な連携が難しいという課題を解決し、イーサリアム上で動く様々なアプリケーションやプラットフォームでビットコイン取引が可能になった。

WBTCは、ビットコインと1:1の比率でペッグされている。これは、WBTCの価格がビットコインと同じであることを意味する。

このような仕組みを通じて、WBTCはビットコインとイーサリアムの両方の特徴を兼ね備えた仮想通貨として、持続可能な体制を整えており、今後ブロックチェーンの発展に大きく貢献する可能性を秘めている。

この記事のまとめ

・WBTCはビットコインと完全に裏付けられたERC20トークンである

・WBTCは、ビットコインと1:1の比率でペッグされている

・WBTCの発行や破棄を管理する組織としてWBTC DAOが存在する

・WBTCを購入するなら、コインチェックを利用できる

「これから本格的に仮想通貨を取引してみたい」という方もおられるだろう。取扱銘柄が多い取引所として知られるコインチェックなら、30種類(2024年2月時点)の仮想通貨の中から自由に取引できる。

まだ口座をお持ちでないなら、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてほしい。

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