算数の過去問は第1志望校から

 算数の指南役は、高田馬場で佐々木ゼミナールを主宰する佐々木信昭先生だ。

 算数の場合、御三家レベルを志望する受験生ならば、「夏休みからでも過去問を解き始めることができる」という。偏差値でいえば60以上が目安になる。

 ただ、夏休みの塾の課題についていけないと、秋からのクラス分けで下げられてしまうこともあるので、そちらを優先してほしい。

 それ以外の生徒で、第1志望校から併願校までがほぼ決まっている場合には、9月からどんどん過去問に取り組んでいい。

 算数に関していえば、学校は入試の傾向は変えない。そこには、こういう問題が解ける生徒に入ってきてほしいというシグナルが含まれている。全く同じ問題は出ないが、びっくりするような問題が出ることもまずない。似たような解法や、いくつかのパターンを組み合わせれば解けるような問題が出される。

 算数の過去問は、第1志望校に関しては10年前、20年前と、できるだけさかのぼって取り組んでほしい。いまでは大手塾のサイトでも過去問を見ることができる。

 その際には、第1志望のものからやってほしい。併願校の問題から積み上げていくと、時間が足りなくなることが多い。第2志望校は3~5年分、第3志望校は1~2年分を解けば十分だろう。よほど特殊な傾向、例えば普連土学園のセンター試験のような穴埋め問題などは、いきなり出されると面食らうので、やっておいた方がいいと思う。

 なお、小泉先生、佐々木先生による過去問検討会をそれぞれ、親のスキル研究会で開催予定なので、ご関心のある方はぜひ申し込んでいただきたい。