定員厳格化で苦しむ女子一貫校
女子校にとって、早慶上理やMARCH、関関同立といった難関私立大学への進学実績は生徒にも親にもアピールする重要な訴求ポイントである。
ここ数年、国の進める定員厳格化により、こうした大都市圏にある私立大学では合格者数が激減する傾向にあり、各校とも進学実績の確保に苦労している。
私立大の場合には1人の受験生が複数の合格を得ることができるので、合格力の数値も大きくなっている。「難関私立大学合格力」ランキングを見ると、私立の一貫校が上位10校を独占している。
対象となる難関私立大は東京に集中していることもあって、東京と神奈川の学校で上位は占められている。上位10校には東京と横浜の御三家が名を連ねている。7位吉祥女子は御三家に次ぐ難関人気校である。
中学入試では比較的入りやすい中堅・上位校の名前も、14位鎌倉女学院、18位富士見、22位晃華学園、27位から29位まで順に田園調布雙葉、東京女学館、光塩女子学院高等科など多く挙がっている。
2020年入試版の「入りやすくてお得な学校」については、今後、掲載していく予定だが、その片りんをこのランキング表からも見いだすことができるだろう。