面倒見のいい学校は夏休みが短縮傾向に

 「夏期休暇短縮度ランキング」の1位「青稜中学校・高等学校」は例年よりも38日間も夏期長期休暇が減少している。他にも、上位20校ほどは例年より丸々1か月分減少しており、もはやゴールデンウィーク並みかそれ以下という状況になっている。

 いわゆる御三家のような難関校はランクインしていない。例年通りという学校が多いようだ。それはコロナ期間中の授業でも同様で、生徒の自主性を重んじる、逆に言えば生徒が自分で勉強しているから特別のことは必要ないということでもある。

 その点、このランキングの上位には面倒見のいい学校が多く顔を出している。有名私立大学の系列校も少なからずある点も注目される。

 45位の聖光学院中学校高等学校の場合は、高3生は別扱いで、途中お盆休みなどを挟みながら7月15日~8月29日まで夏期講習があるため、もはや長期休暇という状況ではないのだ。

 学校によっては、短縮した夏休み期間中であっても、別途学校の補習などを実施する学校もある。

 捜真女学校では7月29日〜8月16日は夏休みとしているものの、7日までは補習・面談期間に設定しているし、8月2日〜24日が休みの開智未来でも18日からは全員参加の講習がある。かえつ有明は休み後半の8月25日〜28日は生徒全体の事前登校期間とし、大妻多摩では8月2日〜31日の休暇中に補習・ゼミ・ホームルームがあるということで、のんびり休んでばかりもいられなさそうである。

 こうして見ていくと気が付くことがある。半分の学校は7月20日前後から8月末までの42日前後が夏期長期休暇となっているが、例年50日近く休んでいる学校もあるのだ。それだけに今年の夏は生徒も教員も負担が大きい。

 回答があった学校の中では、普連土学園の50日間が最長だったが、ミッション系は総じて長めの傾向があるようで、聖光学院中学校高等学校(49日間。高3生は除く)、暁星中学校(7月20日前後から9月5日前後の48日間前後)、立教女学院中学校・高等学校(47日間)といった具合だ。

 同じ47日間には、日本女子大学附属中学校、学習院中等科、桐朋中学高等学校もある。