プラス思考で子どもを伸ばせる親は意外と少ない
付属校と並んで人気になっているのは、大胆な学校改革に踏み切った中高一貫校だ。校名を変更し、共学化を行い、魅力のあるコースを新設する。グローバル教育に力を入れているのも特徴で、「改革をした学校はどこも成功しています」と茅野主席。
近年、受験地図は目まぐるしく動く。
「3年前の評価はもう古いと考えた方がいいでしょう。保護者の方がご自身のイメージで話されると、かなり食い違いが生じます。かつての名門校も、学校改革を怠ると、あっという間に力を落としてしまう。そのためには、塾などを利用して、最新の情報をきちんと収集する必要があります」
だが、学校選びに関しては、昔も今も変わらないポイントがある。それは、子どもの将来の理想像を明確にすること、そして子どもの性格を考えることの2点だという。
「こんな不透明な時代だからこそ、子どもの性格を考慮した上で、6年後、10年後、どのように成長してほしいかを考えて、学校選びをする。保護者がしっかりした教育の“幹”を持っていれば、目先の成功を狙うだけの“勲章受験”などはしないはずです。プラス思考で子どもを伸ばせる親は意外と少ない。細かな成績に一喜一憂せず、長い目で子どもの成長を見守る余裕を持つことが、結果的に中学受験を成功させます」