2021年最大の飛躍を見せた品川翔英

 6日以降はHランクの学校が主体となる。大手塾ではあまり対象としていない学校ではあるものの、それでも中には、「入りやすくてお得な学校」として、横浜隼人、横浜翠陵、横浜創英、郁文館、川村、実践学園などが並んでいる。

 系列の大学も隣接する東京家政大学附属女子は、家庭科教員を輩出してきた。実務教育に熱心で、分厚いOG層による後援会が力強い。キャンパスはいまでも拡張しており、最寄りの十条駅でも駅前再開発が始まることで、町のイメージは一変する。

 最後に、2021年入試一番の躍進校に触れておきたい。それは品川翔英である。昨年、共学化と併せて校名も変更した。それまでは、校舎に「清く正しく美しく」と掲げられていた宝塚歌劇団のような女子校だった。関係者は祈るような気持ちで昨年の入試を迎えたのだが、その前年9人だった新入生が、一挙に5倍の45人となった。それが今年は、現時点で中高併せて出願者が2000人を超えるほどブレークしている。これほど大化けした学校は近年まれだろう。その背景については、また機会を改めてお届けしたい。

 すぐ近所に先行するモデルとして人気校の青稜がある。また、東京都の就学給付金の上限が引き上げられたことで、神奈川方面からの高校への志願者が急増しているという背景もある。いわゆる湾岸エリアの学校として、時代に乗っていることもある。ただ、一つ強調しておきたいのは、新たな校長を迎えて、教員が一丸となって改革していけば、学校は変わることができることを実証した点である。

 いまはICTの進展により世代間ギャップも激しく、時代も大きく変貌を遂げようとしている。連載「2020年代の教育」でも触れているように、これからの子どもに必要なスキルを身に付けることをアシストする学校がよい学校であり、それは偏差値や過去の伝統だけでは計り切れないものでもある。