2日と3日に難関・上位校の入試が集まる

 ABランクを続けて見ていこう。1日午後では、男58女60と女子がBランク入りしている神奈川大学附属(1回)の人気が継続中で、男子は2割増で3倍弱、3割半増の女子も3割弱までそれぞれ倍率が上がりそうである。

 2日は神奈川男子御三家の聖光学院(1回)70と栄光学園67の入試がある。21年入試で東京からの受験生が顕著に減少した聖光学院は、2日の1回が前年並みで2.7倍、4日の2回70が微減でこちらは4倍割れしそうだ。栄光学園は1割半減らしたことで聖光学院の1回と同じ程度の倍率になりそうである。同じカトリック男子難関校のどちらを選ぶかで受験生は迷うかもしれない。

 3日の慶應義塾湘南藤沢は男65女68と、女子の偏差値は県内最難関の入試となっている。男子は前年並みの5.2倍に対して、女子はさらに1割弱増やして5倍台半ばと予想倍率でも男子を凌駕する勢いだ。

 この日は神奈川男子御三家の浅野64の入試もある。9月模試で100人以上減らしているが、元の数が多いだけに、微減にとどまり予想倍率は2倍台半ば弱と少しだけ緩みそうである。女子校では横浜共立学園(B)62が微減で、3倍を割り2倍台半ば強に落ち着きそうだ。

 公立校では、横浜市立サイエンスフロンティア高校附属が男63女65で、男子は微減の7倍割れ、女子は2割減で4倍台半ば強となりそうだ。同じく横浜市立の南高校附属は男61女62で、男子は2割増で5倍台後半、女子は1割強増で7倍強へと、こちらは人気が上がっている。中等教育学校の神奈川県立相模原(男63女62)も、男子が2割強、女子が2割弱それぞれ増やして、いずれも8倍超えも予想される勢いである。