グラウンドと体育館。近隣にはタワーマンションなどが立ち並ぶ

卒業後のつながりも深い

 続いて、学園生活・カリキュラム・大学入試結果等について、江口教頭から説明があった。6か年一貫教育を2年ずつの3期に分け、前期は頑張る力を身に付けさせる。生活面では電車でのマナー、通学路の歩き方、携帯電話の扱いなど、学習面では成績不良者を出さない、特別活動では主体的に取り組むことで友人をつくる。中期では職場訪問や大学訪問をしながら慎重な進路選択を考えながら学力の伸長と発展を、後期では高2から文理の選択をしたあとは進路の達成に向けた総仕上げを行う。卒業後も友人とのつながりは深く、近年では同学年で成人式を行い、お世話になった先生方を招待する動きもある。

 中1では6つのクラスは均等に配置するが、中2でクラス替えがある。中3から2つの選抜クラスと4つの一般クラスを設け、その間の入れ替えもある。文理分けのあとは、各1クラスは選抜クラスとする。かつては国立大と私立大への細分化もあったが、科目選択により対応可能にした。

 日々の復習をしっかり行うことを前提に、週6日34コマの授業の半分以上を国数英に充てている。中学では7コマの英語のうち1コマは2分割授業でネイティブとの英会話を行う。数学は中2の3学期から、国語と英語は中3の途中から、それぞれ高校の課程に入る。

 現在の高1が中3修了時点で取得した検定の状況を見ると、数学は8割以上が準2級以上、英語は4割弱が高校中級程度の準2級を取得している。中3からGTECを全員が受けている。

 成長を促すため、豊富な体験学習を用意している。2020年は予定通りに実施できなかったが、3学期に可能か調整をしている。中1は自然体験学習で諏訪や上高地に、中2は農工芸体験学習で会津に、中3は総合学習で西日本に(ここ数年は沖縄での平和学習と伊是名島での民泊)、そして高2では海外学校交流でオーストラリアのゴールドコーストへ。途中2泊3日のファームステイもある。また、希望制の短期留学として、中3・高1には英国でのサマースクール、中3では米国での語学研修とホームステイも用意されている、

 部活動は中高で継続し、放課後の居場所を確保する。中1から高3までの加入率は、90%、88%、81%、81%、83%、61%となっている。運動部11、文化部6、同好会10あるが、中1では運動部に6割、文化部に4割の加入状況となっている。