日本の超高齢化を「見える化」したらやはりトンデモなかった

世界のすべての国と比較
やはり日本の高齢化率は世界一

 年齢別人口は大きく年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64歳)、高齢人口(65歳以上)に3区分される。生産年齢人口は働く世代を意味している。今は先進国では高卒年齢でないと働く者は少ないが、従来からの考え方で15歳が区切りとなっている。また高齢人口も定年も平均寿命も昔より伸びた今では65歳でなく70歳を区切りにした方が適切かもしれない。

 しかし、この区分は、統計の継続性に加えて、共通に決めてあること自体が有用なので、国際的にもなお通用している。高齢化率は、特に断らない限り、総人口に占める65歳以上の高齢人口の割合を指すのが普通である。

 日本の高齢化が世界一であることはしばしば言及されているので知っている人は多いだろう。しかし、どの程度、世界一なのかについては、すべての国の高齢化率が同時に図示されたことがことがないので、ピンとこないのではなかろうか。

 そこで今回は、まず、高齢化率のデータが得られる世界の全部の国の高齢化率のグラフを示した。おそらく本邦初の試みだと思う。

◆図1 日本は世界一の高齢化国
    ──高齢化率の国際比較(2015年)

日本の超高齢化を「見える化」したらやはりトンデモなかった©本川裕 ダイヤモンド社 2016 禁無断転載  拡大画像表示