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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

妻が「めまい」で救急搬送!その症状は危険か否か

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第8回】 2016年9月16日
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早朝に突然襲っためまい
吐き気と動悸も1時間以上続いた

 足首をもたれて、ぶんぶん振りまわれているような遠心力を感じた。

 驚いて目を覚ますと、天井がぐるぐると回っており、目を開けていられない。めまいだった。

 (宇宙飛行士の訓練はこんな感じかもしれない)

 ちらっと見た枕元の時計の針は、5時10分を指していたと思う。

 それからおよそ1時間。妙子さん(49歳・仮名)は、ひたすら耐え続けた。

 当初はすぐに収まるものと期待していたが、甘かった。冷や汗が、頭から水をかぶったように全身を濡らしている。吐き気がこみあげてくるが、横を向くこともできない。

 高校生の娘は今日、進級のための重大なテストがある。心配させたくない。

 (だからあと少し。あの子が出かけて、それでもめまいがおさまらなかったら救急車を呼んでもらおう)

 妙子さんのピンチにも気づかず、隣でいびきをかいて寝入っている夫・正臣さん(57歳・仮名)を頼るしかないのが心細い。

 「行ってきまぁ~す」

 早起きし、1人で朝食を済ませた娘が出て行くとすぐ、正臣さんに声をかけた。

 「めまいが酷いの、動悸と吐き気もする。もう1時間以上続いているの。救急車を呼んで」

 救急車が到着するまでの間に、保険証、財布、スマホ、スニーカーをバッグに詰めてくれるよう正臣さんに頼み、妙子さんは脳溢血等にも対応できる脳神経外科のある総合病院に搬送された。

 「病院まで同行されますか」

 妙子さんをタンカに載せて玄関を出る際、救急隊員は正臣さんに尋ねた。

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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