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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

自称「重度の便秘」実は3割が便秘ではない!?

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第9回】 2016年9月30日
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夫の長トイレにぶち切れる
筋金入りの便秘症の妻

 「ねぇ、いつまで入っているの、早く出てきてよ!」

 妻郁子さん(仮名・32歳)の苛立った声で、茂さん(仮名・38歳)は現実世界に引き戻された。

 (やばっ、もう1時間も経っている)

 慌ててスマホを閉じ、ガラガラと音を立ててトイレットペーパーを引きだし、念入りに拭いて外に出る。ウォシュレットもあるが、なんとなくこうするほうが安心する。

 トイレの前で待ち構えていた郁子さんは、茂さんと交代するようにかけこんだ。

 便器の蓋を持ちあげる音、腹立たしそうに消臭剤をスプレーする音、しばしの沈黙。

 ジャーッと水を流す音がして出てきた郁子さんの顔は悲しげだった。

 「久しぶりにウ○チが出そうだったのに、引っ込んじゃった。もうっ、どうしてあんなに長トイレなの!」

 茂さんを睨み付け、罵倒すると、プンプンしながら台所へ向かう。

 (そんなに怒らなくても…)

 びびる茂さん。

 こんな光景が、二人の間ではほぼ毎週繰り広げられている。

 というのも茂さんにとって、休日の朝のトイレはエンタメタイム。スマホで話題の動画を観たり、ゲームをしたりしながらのんびり過ごすのがすっかり習慣になっている。

 一方、郁子さんは筋金入りの便秘症である。困ったことに、茂さんがトイレを占拠している時に限って、「出そう…」なタイミングは訪れる。

 (このタイミングの悪さ。私たちって、つくづく相性が悪いんじゃないかしら? あ~あ、なんか彼のことが嫌いになりそう)

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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