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ロボット運用のプロが分析してわかった最強の株式投資法
【第4回】 2016年10月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
加藤浩一

株式運用のプロが
勝率よりも重視している2つのこと

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株式投資で有効とされている投資手法やアノマリーは本当に機能しているのか?データで検証してわかった驚きの結果をまとめた書籍『ロボット運用のプロが分析してわかった 最強の株式投資法』の著者・加藤浩一さんによる連載です。第4回目の今日は、「投資戦略を決めるときに、何を重視すべきか」について解説します。

プロは、勝率よりも「PF」を見ている

 優れた投資戦略とは何か?
 こんな問いかけをすると決まって「勝率の高さ」を条件に挙げる人がいますが、投資戦略の良し悪しに、勝率は関係ありません。

加藤浩一(かとう・こういち)1990年代にマイクロソフト社にてWindowsの製品責任者を務める。2003年に早稲田大学の基礎研究を事業化する応用研究所「早稲田情報技術研究所」を設立、代表に就任。ITと金融工学を融合させたプログラムトレーディング技術「カブロボ」を開発し、日本で初めてとなるロボット運用による公募投資信託「日本株ロボット運用投信(愛称カブロボファンド)」を商品化。伝統的な金融工学に、人工知能アルゴリズムなど情報科学分野のアプローチを採り入れる研究を続けている。株式会社早稲田情報技術研究所代表取締役社長、早稲田大学IT戦略研究所招聘研究員、トレード・サイエンス株式会社取締役。早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程中退。

 逆説的になりますが、株式投資では勝率100%の投資戦略を実現するのはカンタンです。
 何も難しいことはありません。
 決済しなければ勝ちも負けも確定しませんから、どんなに含み損が膨らもうが、損切りしなければ「負け」にはなりません。

 そして、少しでも含み益になったものは、早々に利益確定してしまいます。
 買値より1円でも増えて終われば、勝ちは勝ち。そして1勝でも出来たら「勝率100%」の出来上がりです。

 もちろん、みなさんが求めているのはそんなインチキくさい投資戦略ではないでしょう。ところが、実際に高い勝率を謳う投資戦略には、こうした手法が含まれているものが少なくないと感じます。

投資戦略においてもっとも重視すべきは、勝率よりも「資産がどれだけ増えるか」です。

 そこで、みなさんには、投資戦略の良し悪しを判断するときに、「勝率○%」や「○勝○敗」に代わる、新たな指標を知っていただきたいと思います。

それが「プロフィットファクター」(PF)です。聞き慣れない用語かもしれませんが、とてもシンプルに計算する指標です。

PF=総利益÷総損失

 たとえば、ある投資戦略を一定期間やってみた結果、勝ちトレードの総額が100万円、負けトレードの総額が100万円であれば、PFは「1」になります。
 1を上回るほど儲けが大きくなり、下回るほど損失が大きくなります。
 これからは、いかにPFが1を上回る投資戦略を見つけるかが、みなさんのテーマになります。

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加藤浩一[株式会社早稲田情報技術研究所代表取締役社長]

株式会社早稲田情報技術研究所代表取締役社長
早稲田大学IT戦略研究所招聘研究員
トレード・サイエンス株式会社 取締役

1990年代にマイクロソフト社にてWindowsの製品責任者を務める。2003年に早稲田大
学の基礎研究を事業化する応用研究所「早稲田情報技術研究所」を設立、代表に就
任。
ITと金融工学を融合させたプログラムトレーディング技術「カブロボ」を開発し、日
本で初めてとなるロボット運用による公募投資信託「日本株ロボット運用投信(愛称
カブロボファンド)」を商品化。伝統的な金融工学に、人工知能アルゴリズムなど情
報科学分野のアプローチを採り入れる研究を続けている。
早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程中退。


ロボット運用のプロが分析してわかった最強の株式投資法

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