なんと、主婦は1ヵ月未満で辞めたいと感じている割合がいちばん高かったのです(32.3%)。ここから言えるのは、主婦はかなり早い段階で職場に不満を持ちながらも、辞めずに“我慢”する傾向があるということでしょう。

なぜ主婦は「辞めたい」と感じながらも、実際の早期離職に至らないケースが多いのでしょうか?そのヒントになりそうなのが、下図のデータです。

■アルバイト選びにかけたい期間

主婦は学生やフリーターよりも比較的長い時間をかけて仕事選びをしています。すでに見たとおり、家族を最優先する主婦は、自分の生活時間に合わせて働けることを重視しますから、通勤のしやすさや勤務時間帯など、いろいろな条件をじっくりと吟味して職探しをしています。そこでしっかりと時間をかけて選び抜いた分、多少の不満があっても、衝動的にアルバイトを辞めたりはしないのではないかと考えられます。

では、「次のアルバイト先の探しやすさ」といったこと以外に、どんな要因が早期離職を誘発しているのでしょうか?

先ほども見たとおり、アルバイトをしている人の30.5%は、入社1ヵ月未満で「辞めたい」と感じています。では、実際に辞めてしまう人と辞めずに続ける人の差というのはどこにあるのか?次回はこのあたりを次に探っていきましょう。

まとめ
□1ヵ月未満の早期離職者は離職者全体の約22%
□全体としては「1つの仕事を長く続けたい」という傾向が強い
□周辺の競合数が多いほど、早期離職を考える人の割合も多くなる