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高校サッカー選手権は6年連続で初優勝校が誕生。
強豪校が勝てなくなったのはなぜか

相沢光一 [スポーツライター]
【第136回】 2011年1月11日
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 新年恒例のスポーツイベントがほぼ終わったが、見応えのある好試合が多かった。

 箱根駅伝は早稲田大が東洋大の猛追をしのいで18年ぶりの総合優勝。21秒という僅差ながら逃げ切れたのは攻めの気持ちを貫いたからだろう。今大会は早稲田の選手たちの勝利に対する執念が東洋を上まわっていたと感じた。

 ラグビー大学選手権決勝は帝京大が早稲田大を17―12で下した。昨年の覇者・帝京大は11月の対抗戦で早稲田大に33―14で完敗。明治大、慶応大にも敗れ4位に沈んだが、1ヵ月でチームを立て直した。勝因は強力FWで圧力をかけ続ける本来の戦い方を取り戻したこと。この試合でも勝利に対する執念で帝京大がわずかに早稲田大を上まわっていた。

 アメリカンフットボールの日本一決定戦ライスボウルは社会人のオービック・シーガルズが立命館大を24-0で下した。スコアこそ一方的だが、素材で上まわるシーガルズを相手に立命館大が健闘を見せ、緊迫感が漂う好ゲームだった。

 全国高校ラグビー大会決勝は昨年と同じ東福岡(福岡)―桐蔭学園(神奈川)の対戦となり、31―31で引き分け両校優勝。東西の横綱といえる強豪の気迫のこもった攻め合い守り合いは迫力があった。ただ気がかりなのは、この2校の実力が抜けていた印象があったこと。

 桐蔭学園は準々決勝で東海大仰星(大阪)と27-26の接戦を演じたが、それ以外は両校とも危なげなく勝ち上がった。全国大会は各都道府県代表の実力が拮抗し、どこが勝ち上がるか分からない状況の方が盛り上がる。2年連続で決勝が同じカードになった点に現在の高校ラグビー界の停滞傾向が感じられた。

高校サッカーは群雄割拠
かつての強豪校はどこに消えた?

 対照的にどこが勝つか分からない群雄割拠状態が続いているのが高校サッカー選手権だ。決勝は滝川第二(兵庫)-久御山(京都)の対戦となり滝川第二が5―3で制したが、6年連続で初優勝校が誕生したことになる。05年=野洲(滋賀)、06年=盛岡商業(岩手)、07年=流経大柏(千葉)、08年=広島皆実、09年=山梨学院大付、そして今大会の滝川第二だ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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