ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
本川裕の社会実情データ・エッセイ

通信費の家計負担、実は高齢者ほど重荷になっている

本川 裕 [統計データ分析家]
【第13回】 2016年11月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

日本の通信費の家計負担は
他国と比べて重くないか

 2015年9月の経済財政諮問会議における安倍首相の「携帯電話などの家計負担軽減が大きな課題だ」という発言をきっかけに、有識者による「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」が同10月から総務省に設けられ、この課題についての検討がはじまった。

 だが、初回の会合では、日本の通信料金は海外と比較して高くないというデータが示され、その結果、重点はむしろ携帯電話端末の実質ゼロ円販売の解消に移り、今でも、この点をめぐる行政と大手通信会社との攻防が続いている。

 しかし、本当に、携帯電話などの通信料の家計負担は海外と比べて重くないのか。今回は、この点に関する統計データを検証してみよう。

◆図1 家計における通信費支出の対GDP比

©本川裕 ダイヤモンド社 禁無断転載 拡大画像表示

  あまり利用されることがないデータだが、図1に、OECDのSNA(GDP統計)データベースにより、主要先進国の家計における通信費支出の対GDP比の推移を示した。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

本川 裕 [統計データ分析家]

統計データ分析家。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科兼任講師。1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。同大学院単位取得済修了。(財)国民経済研究協会研究部長、常務理事を歴任。現在、アルファ社会科学(株)主席研究員。インターネット上で「社会実情データ図録」サイトを主宰。

 


本川裕の社会実情データ・エッセイ

本連載では、統計データの動きを独自に整理、グラフ化することによって、意外な社会の動きやわが国の状況を追って行きたいと考えている。もっとも堅苦しいものではなく、趣味的な個人の嗜好も含めたざっくばらんなものとしたい。体系的な思想というよりエッセイ形式で人間習俗(モラル)を観察したモラリストの伝統に連なれればと考え、連載タイトルにエッセイという用語を含めた。

 

「本川裕の社会実情データ・エッセイ」

⇒バックナンバー一覧