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団塊ジュニアの購買意欲を刺激!?
高級ブランド「ディフュージョンライン戦略」の正体

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第52回】 2011年1月24日
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 先日、あるファッション誌の取材で「ディフュージョンライン」について話をする機会がありました。

 最近、巷ではディフュージョンラインがブームになっています。特にファッションの世界では、ディフュージョンブランドを持っていない企業はないほど、その数が増えているのが実態です。

 なぜディフュージョンブームなのか。ディフュージョンブランドで各企業は何をしようとしているのか。今回はその概要をお伝えします。

「ディフュージョン」とは何か

 そもそも「ディフュージョン」とは、「拡散」を意味する言葉です。

 それが「普及・流布・伝播」のような意味合いを持っていて、それが、「より幅広い客層に向けた普及ブランド」という意味でファッションの世界で使われるようになりました。

 ブランドの価値観、考え方、デザイナーの思いを、より広く浸透させるための方法として、デザイナーの考え方を取り入れた別の商品を作り、本来のブランドの持つ世界観をより多くの人に知ってもらうというのがディフュージョンの考え方の根本です。

 2008年ごろから消費マインドが冷え込み、いわゆるスーパーブランドの売上が厳しくなり始めました。この頃より、各ブランドでディフュージョンラインが続々と作られるようになってきました。

 ファッションの世界では、もともとコレクションで紹介されるような主力ブランドを「ファーストライン」、「シグネチャーライン」、「コレクションライン」などと呼びます。いわゆるランウェー(モデル達が歩くステージ)で紹介され、テレビなどで取り上げられるトップの商品です。

 それに対して「セカンドライン」と呼ばれる商品があります。ファーストラインよりは価格の安い、二番手ラインの事です。実は以前より、コレクションで紹介されるファーストラインは店頭にでることはあまりなく、ショーでは世界観を伝え、それに基づいて我々のような一般人が買えるような商品を各社が作り、世界の店舗で販売するというパターンが一般的でした。これをさらに大衆化させ、買いやすい手ごろなラインに変えたブランドがセカンドラインです。

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岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


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