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アジアカップ準決勝の相手は宿敵・韓国。
ザックジャパンがこの試合に勝つことの意味とは

相沢光一 [スポーツライター]
【第137回】 2011年1月25日
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 応援するチームが非の打ちどころのない戦いを見せ相手を圧倒して勝つことを期待しつつも、劣勢に陥り、ハラハラドキドキしながら最終的に勝つ方が、見る側としては盛り上がる。その意味で理想的な試合を見せているのが、アジアカップを戦っているザッケローニジャパンだ。

 グループリーグ第1戦ではFIFAランク107位(日本は29位)のヨルダンに試合終了間際まで1点をリードされていたが、ロスタイムに吉田のゴールで追いつきドロー。勝点1をなんとか得た。第2戦はランク110位のシリアが相手。長谷部のゴールで先制したものの後半に追いつかれ、本田圭のPKでやっと勝った。

 第3戦はグループリーグ敗退が決まっていたサウジアラビア(ランク78位)のモチベーションの低さもあって5-0と快勝したが、準々決勝のカタール(ランク105位)戦はご承知の通り大苦戦。退場者を出して1人少なくなったうえに2-1とリードされて終盤を迎え、香川の同点ゴールと伊野波の終了間際の決勝ゴールでなんとか勝った。

日本代表の成長を
強くアピールしたカタール戦

 この逆転劇はかつての日本代表では成し得なかっただろう。攻撃はするものの引いて守る相手にはね返され、シュートを打っても枠から外れるというシーンが連続したはずだ。が、今の日本代表はちゃんと点が取れる。

 とくに見事だったのは香川の2点目のゴール。キーパーと1対1になった時、かつての日本選手なら力んでしまい、迫ってくるキーパーに当てるか枠を外したにちがいない。が、香川は冷静にキーパーの動きを見て、ボールを軽く浮かすようにシュート。ここ一番の場面で力みのないプレーができるのが、これまでの日本選手にはなかった香川の非凡さだ。

 決勝ゴールまでの一連のプレーも見ごたえがあった。まず、長谷部の香川へのピンポイントのパスがすばらしかった。それを反転しながら絶妙にトラップし、DFラインから抜け出した香川のプレーも見事だった。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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