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三谷流構造的やわらか発想法

5-(-3)はなぜ5+3? 三女の涙と父が伝えたかったこと

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第152講】 2016年11月24日
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なぜ「5-(-3)」は5+3?

 数年前のお話。当時中一の三女が苦手にしていたのは数学でした。

 たまたま「学校公開ウイーク」だったので、授業を見に行きました。その日の単元は「正負の数字の加減算」でした。

 そこで、彼女だけが最後まで課題が解けずにいました。そして授業後、ひとり泣いていました。

 少人数クラスであり、先生たちの教え方やフォローの仕方自体に問題があるわけではありません。普通の教え方をし、個別に様子も見てくれていました。

 家に帰ってから本人に、何がうまくできなかったのか尋ねました。すると三女曰く、

三谷作成 拡大画像表示

・5-(-3)だと、-と-を両方取って+にしろ、という。じゃあ、5+(+3)だと、+と+を両方取って、どうするの? かつ、なぜ-と-で+なの?

・(-3)+5だと、先頭だから括弧は取っていい、という。括弧って取ったり付けたり、なんなんだ?

 いちいちそういうことがよく分かんなくて、でも言われたとおりにやろうとして、考え込み……。根本的なところが納得できていなかったのです。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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