今日は、“学歴格差カップル”のお話です。

 あなたは学歴格差カップルと聞いて、どんなカップルを想像しますか? 男性が高学歴で……という二人を想像されるのではないでしょうか。でも実は、私の相談所では、女性が高学歴というカップルの方が多く誕生しています。

薄化粧で少し地味めな感じの彼女は
36歳、地元国立大卒の学校の先生

 それは、雪が降り始めた寒い日のことでした。

 予約の時間の10分前に現れた彼女は、ジャンパーを脱ぐと、ピンクのシャツに白い毛糸のカーディガン、可愛いブーツ調の赤いゴム長靴を履いていました。少しポッチャリめで容姿はごく平均的。薄化粧で少し地味めな感じです。私は「ブーツではなく、長靴か……」と思ったことを覚えています。

 彼女は当時36歳。地元の国立大学を出て、学校の先生をしているそうです。

 希望欄に記入しながら、彼女は言いました。

「相手の男性の学歴・職種・収入にはこだわりません。ただ真面目に勤めている人が希望です。学歴とか年収とかより、私を好きになってくれて、私も好きになれそうな人を紹介してください。所長の目から見て“この男性はお奨め!”という人を紹介してほしいのです。ただ、年齢は子どもができた時のことを考えて、私よりも2歳上まででお願いします」

 私はこの緩いリクエストに少し戸惑いました。収入や職種にこだわる人が多い中、大変、珍しかったからです。

 みなさんは、彼女が自分の容姿や年齢を考えて「結婚相手の条件を下げたのだ」と考えますか?