【IRレポート/ウェルネオシュガー】食に欠かせない砂糖と腸内や口腔内を整える機能性素材を開発、安定配当が大きな魅力ウェルネオシュガー 代表取締役社長 山本貢司(やまもと・こうじ)

大手精製糖メーカー2社が経営統合して誕生したウェルネオシュガー。食生活に欠かせない砂糖のほか、砂糖を原料とする各種オリゴ糖や可食フィルムなどの多彩な製品で人々の健康を支え、食の喜びを提供。独自製品の開発や積極的なM&Aによって着実に業績を伸ばし、当期利益率を向上させることで安定配当を実現している。

【どんな会社?】
精製糖企業2社が経営統合して発足、砂糖以外の事業も!

 半世紀以上の歴史を持つ大手精製糖メーカー2社、日新製糖と伊藤忠製糖が2023年に経営統合し、両社の持株会社として発足したのがウェルネオシュガーだ。翌24年10月には、事業子会社として存続した両社を持株会社に吸収合併。完全統合を果たした。

 ウェルネオは「Well-being」とギリシャ語の「NEO」(新しい)を組合わせた言葉。心身ともに満たされた幸福な状態(ウェルビーイング)を、新しい「糖のチカラ」で実現したいという想いが込められている。

 事業は、「Sugar」と「Food & Wellness」の2分野で展開。

「Sugar」は、文字どおり砂糖を製造・販売する精製糖事業。「カップ印」や「クルルマーク」ブランドの上白糖、グラニュ糖、そして独自製品の「きび砂糖®」などの家庭用小袋製品のほか、食品・飲料メーカー向けの業務用製品を提供している。

「Food & Wellness」の中のフードサイエンス事業では、腸内や口腔内のフローラ環境を整える「フローラデザイン素材」や、食品添加物、食用純金箔や可食フィルムなどを製造・販売。フィットネス事業では、総合型店舗や24時間ジム、ホットヨガスタジオなどを展開している。

※「きび砂糖」はウェルネオシュガーの登録商標です。

 ウェルネオシュガーでは安定的な配当を継続している。また、自社製品をプレゼントする株主優待も人気だ。次ページでは、同社の株主還元策と、業績拡大に寄与する成長戦略に迫る。