ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
本川裕の社会実情データ・エッセイ

あなたの街は醤油派?ソース派?地域「食」対決3本勝負!

本川 裕 [統計データ分析家]
【第16回】 2016年12月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 家計調査データを使った地域別の「食」事情は、広く関心を呼ぶテーマであり、本サイトでも、5月に、「週刊ダイヤモンド特別レポート」として、様々な食品消費の都市ランキング記事が掲載された。

 個別の食品を対象とするだけでなく、和菓子と洋菓子といった対になるようなペア食品を取り上げて、両者の消費の地域分布を見てみると、また別の角度から、地域の興味深い「食」事情が浮かび上がる。今回は、ペア食品の事例として、和菓子と洋菓子、牛肉と豚肉、醤油とソースの3つに対して、その地域分布を眺めてみよう。

 データのあらわし方としては、2変数の分布パターンをあらわすのに便利な散布図を使用した。散布図は、2変数の相関関係を確かめる目的で作成する場合は、相関図とも呼ぶが、今回は、幅広い目的で使用するので散布図と呼んでおこう。

 分析は、まず、散布図では見逃しやすいそれぞれの変数のレンジ(ばらつきの幅)について確認し、次に、各食品の消費額の多い地域を紹介し、最後に、分布や相関のパターンから地域的な「食」事情について読み解く、という順番で行うこととする。

城下町には和菓子が似合い
みなと町には洋菓子が似合う

 まず、都道府県庁所在都市(その他政令市を含む)別の年間購入額を和菓子(X軸)と洋菓子(Y軸)についてプロットした散布図を描いてみた。

 まず、和菓子と洋菓子のレンジを見ると、両方ともに異例に小さい那覇市を除くと、だいたい、和菓子は1~2万円の範囲にあり、洋菓子は1.5~2.5万円の範囲にあり、ばらつきの幅にはあまり変わりがないが、全体として洋菓子の方がやや消費額が大きくなっている。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

本川 裕 [統計データ分析家]

統計データ分析家。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科兼任講師。1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。同大学院単位取得済修了。(財)国民経済研究協会研究部長、常務理事を歴任。現在、アルファ社会科学(株)主席研究員。インターネット上で「社会実情データ図録」サイトを主宰。

 


本川裕の社会実情データ・エッセイ

本連載では、統計データの動きを独自に整理、グラフ化することによって、意外な社会の動きやわが国の状況を追って行きたいと考えている。もっとも堅苦しいものではなく、趣味的な個人の嗜好も含めたざっくばらんなものとしたい。体系的な思想というよりエッセイ形式で人間習俗(モラル)を観察したモラリストの伝統に連なれればと考え、連載タイトルにエッセイという用語を含めた。

 

「本川裕の社会実情データ・エッセイ」

⇒バックナンバー一覧