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トヨタもホンダも畏れる存在!
米コンシューマーレポートの謎

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第71回】 2009年12月2日
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 「消費者組合(Consumer Union)」。

 なんとも古めかしい名前のNPO(非営利組織)が、ウェブサイトの運営で快走を続けている。同組合が発行する雑誌「コンシューマー・レポート」だ。

 コンシューマー・レポートは、1930年代に生まれた消費者運動に端を発している。

 「売らんかな」のアグレッシブなマーケティングを展開する企業の前で、消費者には製品の善し悪しを判断する正当なツールがない。コンシューマー・レポートは、そんな中でミルクや朝食用シリアル、ストッキングなどを科学的にテストして、その製品の質を評価するという「消費者の武器」として登場したのだ。

 消費者組合はその後、自動車のテスト部門を設けて新車の評価に乗り出したが、これは発行開始から70年以上経った現在でもコンシューマーレポートの人気と信頼性を支えるものとなっている。

 年に数回発行される雑誌の新車特集やウェブサイトは、自動車を買い替えたい消費者がよりどころにする信頼のおける情報ソースなのである。

 では、コンシューマー・レポートの仕組みを詳しく見てみよう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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